今日は岡崎の
「しほう」を紹介しようと思いますが、
「しほう」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
あ、宮下先生が頑張って落とそうとしてるけど、ゼンゼン落ちないやつ・・・
はい、それは
「脂肪」ですね!
宮下先生は『岡崎の脂肪』って・・・それはただの悪口です。
勝手に濁点をつけないでくださいね。
他にありませんか?
裁判関係の・・・「司法」?
残念。それも違います。
じゃあ、周りを意味する「四方」?
”岡崎の四方は〇〇に囲まれている” みたいな・・・
いえいえ、それも違います。
今日ご紹介するのは、
岡崎の「至宝」です。
現在、中央総合公園内にある
岡崎市美術博物館「マインドスケープミュージアム」で開催中の、
『きらめく岡崎の文化財 至宝』展に行ってきた。
1996年7月にオープンし今年開館25周年のこの美術館は、開館当時から展覧会に力を入れており、一地方都市にしては非常に興味深い催し物が多い。
大学時代も、友人と豊橋から何度も訪れたものだった。
一緒に行った友人の一人は、展示物よりも建物ばかりに興味をもち、周囲をグルグル廻っていたのが懐かしい。
(入口の観音開きする自動ドアは、今でも珍しい。)
また先月
(夏休み期間中に)開催された、
『水木しげる 魂の漫画展』もとても面白かった。
今までの展覧会でも、
法隆寺の『
夢違観音』という国宝の仏像や、
横山大観の
『無我』など、教科書に載っている誰もが知る美術品や作品を、岡崎で観ることができた。
そんなマインドスケープミュージアムで、現在展示中の岡崎の文化財だが、
え~岡崎にそんなすごいものがあるの?と思った諸君、はい、あるんですよ!
六名校近くの
真宮遺跡からは縄文時代の土偶や土器、
矢作川河床遺跡(なんと川の中に遺跡がある!?)からは弥生時代の土器や石包丁、また奈良・平安時代の須恵器などなど。
近代に限らず、古代よりこの岡崎という地が、多くの人でにぎわっていたことが分かるものがズラリとならぶ。
そして一番の見どころは、看板、パンフレットの表紙にもなっている、
瀧山寺の
運慶作『
聖観音菩薩像』(国指定 重要文化財)だ。
奈良東大寺の
金剛力士像でおなじみの
運慶作の仏像が、岡崎にもあるということを知らない人も多い。
(ちなみに彩色は江戸時代に塗りなおされてしまいました。そのままの姿だったら国宝だったかも?)
瀧山寺で3回、東京の国立博物館で1回、今回で5回目ながら、展示する会場やライティングが変わると、その表情も変わるので、新たな発見がある。
仏像好きの渡辺先生にも、ぜひ見に行ってもらいたい。
(※もちろん渡辺先生も瀧山寺と国立博物館のどちらも観ているそうです!さすが!!)
また、歴代足利将軍たちの書状を見ながら、
尊氏は字が上手いけど、義満は下手だな~
義満って一休さんに出てきた将軍様だよな~
そういえば桔梗屋(ききょうや)は悪い奴だよな~
でも娘の弥生さんは、たまに優しかったりするんだよな~
など、本当にどーでもいいことばかり考えながら観てまわった(笑)
小中学生は400円(高校生以上は800円)で、岡崎の歴史を学ぶには非常に良い展覧会となっている。
”芸術の秋”、ちょっとオシャレ
(?)に、美術館なんていかがだろうか?
ちなみに11/20(土)からは第Ⅱ部となり、すべての展示資料が一新し、家康とその先祖である松平氏をフィーチャーした
『松平氏の時代』という内容になる。
仏像好きの方
(←いないかな?)は、お早めに!!