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時間との戦い(渡)

2018.07.13

今日は「13日の金曜日」だ。

「だから何だ」と思う人もいれば、「不吉な日」と思う人もいるだろう。ちなみに僕は前者である。

と4月13日「金曜日」の日報で書いたのだが、今日7月13日も「金曜日」だ。13日が金曜日になるのは今の暦では年間1~3回であり、今年2018年は2回であることを行事予定表で今確認した。年にたった2回の13日の「金曜日」の両日とも日報担当になるとはなかなか無駄な強運である(苦笑)

 

さて、そんな数字に関してちょっと気になったことがあった。時間の区切りである。

例えば桐生祥秀選手がたたき出した陸上100m走の日本記録は「9秒98」だ。

1時間=60分、1分=60秒と六十進法を使いながら、秒より短い時間は十進法で単位もない。単位がないため「9秒98」の場合は「1秒=100」となるが、大雑把に「9秒9」なら「1秒=10」となる。競技内容や必要性によって秒未満の区切り方は変わっているのが現状だ。理由を調べると秒を細分化する必要性と定義がないまま時間を計測する精度が向上し、とりあえず十進法を暫定的に使っていたのがそのまま定着してしまったようだ。

(ちなみに「秒」はしっかり定義されており、国際定義は『セシウム 133 の原子の基底状態の2つの超微細構造準位の間の遷移に対応する放射の周期の9192631770倍の継続時間である』とこれはこれで意味不明である)

さすがに普段の生活で秒より短い時間を気にすることはないのだが、一方で1日=24時間という新たな問題が発生する。そのためアナログ時計では、時針は12で区切りながら分針と秒針は60の区切りという複雑な構造になっている。この複雑さに納得できなかったのか、フランスではフランス革命(1789年)の後に全ての時間を10進法で区切ろうという動きがあり、1日=10時間、1時間=100分、1分=100秒と定めてその暦と時計まで作ったというからその本気度はすごい。しかしこの制度は人々がなじめず大不評で、わずか1年でボツになったそうだ。

 

もしこの制度が今も存在していたなら…。

 

「僕は昨日集中して3時間も勉強したよ。」

1日=10時間の世界では、このセリフの重みは倍増する。結果もついてくるだろう。

 

「オレはもっと勉強したぜ!5時間だぜ!オレの勝ちだぜ!」

1日=10時間の世界でもこのセリフには重みは感じない。残念ながら勉強の中身について突っ込まざるを得ない。

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