この1週間は、1年間の中で最も忙しかったといっても過言ではない。入試激励授業プリントの準備、Aグループの予想問題作成、自己採点結果の回収と入力など。だが、振り返ると、数か月前から頭の中は入試のことでいっぱいだった。どの教師も同じだったことだろう。特に今年は、110点満点になる初めての年で、これまでのような、どの問題も1点という扱いではなく、2点問題が存在するのだ。そして、ここ数年毎年のように英語の難易度が上がっていることを考えると、今年は果たしてどこまで難しくなるのだろうか?と、自問自答する日々を過ごしてきた。しかしながら、今回の英語入試に関しては、正直拍子抜けした。思っていたよりもずっと簡単だったからだ。特にリスニング問題は、ここ数年「速すぎる!」と、かつての受験生たちが大騒ぎしていたため、授業内で、リスニングの解き方のコツを伝えるのはもちろん、全てが聞き取れなくても解答できる方法を考え抜いてきた。CD教材も配布し、「ちゃんと聞いているか?」「やっているか?」「勉強と勉強の隙間の気分転換にリスニングやるんだぞ(笑)」なんて、何度も何度も口にする日々だった。既に発表されていた愛知県の新傾向見本リスニング問題には、「否定疑問文(Don’t you ~?)」の形式が出ており、答える際には「YesとNo」の意味が逆になることを考慮しなければならない。これも含めて、最後の最後のチェックまでも怠らなかった。ところが…「超簡単だった~!」「ものすごくゆっくりだった!!」の声ばかり。結果往来だが、とことん追求してきた身としては、生徒にもその手ごたえを味わってほしかった(笑)来年も、この形式で、この難易度で行くのだろうか、早くも来年度のことが気になり始めた。