本日7月1日は、「あずきバーの日」だそうだ。同ブランドを手掛ける「井村屋」は、本格的な暑さがやってくる7月の初日であることと、古くから毎月1日にはあずきを食べる習慣があったことから、この日を「あずきバーの日」と定めているらしい。どおりで数日前から、「あずきバー無料配布」というニュースを何度も見かけたわけである。
「硬い」と言いながら必死にバーを頬張る画面の向こう側の子供たちと、昔の自分を重ねた。
今は亡き祖母は、あずきバーが大好きだった。スイカバーやジャイアントコーン、アイスの実など、見た目が可愛かったり、食べ応えがありそうな商品が沢山ある中で、あずきバーを一番のお気に入りとしていた。
なぜ地味で色もかわいくないあずきバーを好んで食べるのかが小さい頃は理解できなかった。
冷蔵庫にいつも入っていた6本入りのあずきバーを「1本ちょうだい」と初めてねだった日のことはなぜか忘れずに覚えている。それもそうだ、硬さがあまりにも衝撃的だったからだ。数分格闘したのち、これは舐めて溶かすタイプのアイスなんだなと察し、かじるのを諦めた。今ではその硬さがよくSNSでネタにされている。
そんなあずきバーが代名詞の井村屋ではあるが、数年前に登場した「やわもち」が好きという方も多いのではないだろうか?やわもちと言えば、「白玉が乗っているアイス」のイメージが強いことだろう。
この白玉、カップ全体を覆いつくすように5つぎっしり入っているのだが、狭いカップの中にやわらかい餅を均等に入れることが非常に難しいそうで、当初の経営陣側は3つの方向で話を進めていた。
しかし、開発担当者たちは、「5つでつくる」という目標を曲げることはせず、連日連夜、試行錯誤を繰り返し、2年もの年月をかけてそれを達成したそうなのだ。
何気なく食べていたアイスひとつにも、それに関わる大勢の人々の物語を秘めているのだ。
この創業127年の老舗食品メーカー「井村屋」で代表取締役を務めるのは中島伸子会長である。アルバイトから正社員に登用されるなど、異色の経歴の持ち主なのだ。
ある記事で中島さんがこう話しているのが印象的だった。
– 私は日頃から社員に対し、「見た」「聞いた」だけでは「経験」にはならないということを伝えています。
例えば、お店に新発売の商品があったら、「見る」だけでなく、試しに「買って」みて「食べて」みて、今までと何が違うか「考える」ことが経験だと伝えています。-
人生は「経験」をどれだけ多くしたかで豊かさが大きく変わってくると思う。
それがどんな小さな経験でもだ。
現在、夢現塾では無料体験授業を行っている。
(※校舎や学年によっては終了しています)
体験に来る子たちの中には、もしかしたら友達や、おうちの人や、兄弟姉妹から夢現塾のことを聞いて、参加を決めた子もいるだろう。
短い時間ではあるけれど、試しに「来て」みて、「授業を受けて」みて、どうだったかを「考える」ことで、みんなの経験の一つになってくれたらととても嬉しいなと思う。
夏期特訓講座でも構わない。
新しい世界に飛び込む経験をしてみよう!