「悩み」は尽きない。
自分が望む現実にならないと人は悩むのだろうか?違う。叶ったところで人は新たな悩みがわいてくる。どんなに金持ちでも、どんなに人に信頼されている人でも、どんなに高学歴の人でも、どんなに明るく笑顔いっぱいの人でも、悩みはあるものだ。劇団四季のライオンキングをこれでもかと観に行っている私ですら、「ハクナ・マタータ!(気にするな)」なんて気軽に思えることのが正直少ない(笑)
私は、悩むことが嫌いだ。毎年初詣では「悩みがなくなりますように」と願っていたほどだ。
悩むことでネガティブになり、悩むことで取り越し苦労をしてしまう。
ということで始めたのが
「書くこと」である。
自分の悩みを頭の中でぐるぐるさせるよりも、自分の手で書き出し、何に悩んでいるのか、解決策は見出せそうか、解決の希望がある悩みなのかを、もりもりノートへと書き出していくのだ。
1年前から始めたこの悩み解消作戦は、今やかなりの量となり、ノートには私が生きた証が刻まれている。
ふと、ぱらぱらとページをたどっていくと、「ああ、このときはこんな悩みがあったな」と思い出がよみがえるときがある。と同時に、そのときの悩みが今は消えていること、またその悩みが解決されたことで現れた違う次元での悩みが目の前にあると、「成長しているんだな、自分」と実感できる。
一部の中学校では、先生とのやりとりを毎日ノートに書いて提出する学校もあるだろう。
ぜひ、2年生、3年生諸君は、今一度そのノートを引っ張り出してきて、読み返してみてほしい。
1年間の君たちの思いや、感じたこと、悩んだこと、嬉しかったことや苦しんだこと、そこに君たちの生きた証が詰まっているはずだ。君たちが過ごした一日一日が今の君たち自身を創ってくれている。ただなんとなく生きている人などいない。それに気づくきっかけに必ずなるだろう。
さあ、新年度の幕開けだ。新たなページにまた1年間の思いを刻んでいこう。
たくさん悩んで、たくさん乗り越えて、たくさん笑って、たくさん泣こう。
すべての経験は「
君たちの幸せ」のためにある!