少し前のお話。
12月下旬に実施された冬期講座のある日。
その日も私は岡崎本校で渡辺先生と一緒に校舎前で検温計を片手に生徒たちを出迎えていた。
そんな矢先…
6年生の男子生徒、Aくんが私のところに来て一言。
Aくん:「先生、わむきんしになった!」
突然の謎の呪文のような一言に。
私:「???????????!」となっていたところに。
すかさず、続けて。
Aくん:「あまりに家族のみんなに向かって歌っていたら、禁止令が出ちゃった!」
とのこと。
家族のみんなに向かって歌っていたら、禁止令。
この言葉で「ぴんと」来た。
彼は私の指示を2年間もの間、守り続けてしまったために…
家族に叱られてしまったのだ。
今日のスタートの日報は何を言っているのか読者には皆目見当がつかないので…
時を戻したいと思う。
今の6年生が5年生のときの12月、今から1年と少々前。
英語科の教師で話し合いをして、小学生対象、英語の歌を少しだけでも歌えるようにしよう!
こんなクリスマス企画が立ち上がった。
そして選ばれた曲はこの名曲。
ワムの「ラストクリスマス」
私はこの企画を進めるにあたって、生徒たちにこのように伝えていた。
いいか、みんな!
クリスマスの日が来たら…
突然、このワムのラストクリスマスをお父さんやお母さんの前で歌い始めてビックリさせてほしい。
おじいちゃんやおばあちゃんでもOKだ。
たとえこの歌を知らなくても問題ない。英語の歌を歌っているみんなの姿に周りの家族は間違いなく驚くはずだから。
ノリの良い生徒たちはすぐさま反応。
クリスマス前の数回の授業は…
♪ら~す くりすます あい げいぶ ゆ~ まい はー
こんな素敵なメロディが教室内に何度も響き渡ったのは言うまでもない。
もちろん率先して大きな声で歌っていたのはAくん。
そして女の子たち3人。
「家族のみんなにラストクリスマスを歌いまくったよ」との嬉しい報告を後日、何名もの生徒から受けた。
そして
およそ1年が経過。
また、クリスマスシーズンがやってきた。
12月の中旬の出来事だった。
ふとしたきっかけで、小学6年生の授業の際に名曲・ラストクリスマスの話になった。
とその時…
再び…
♪ら~す くりすます あい げいぶ ゆ~ まい はー
このメロディが教室内に響き渡った。
終始クラス内は暖かな雰囲気に包まれていた。
最初に戻ろう!
12月中旬の授業の中でAくんの「ラストクリスマス愛」?に再び火がついてしまった模様。
彼は今年もこちらが何も指示していないのに…
何度も
がっちり
大声で
ワムのラストクリスマスを家族に向かって
歌いまくっていたのだ。
そしてAくんからのこの一言。
わむきんし=ワム禁止に繋がる。
Aくんよ
ありがとう
君は僕らの指示にいつも忠実だ。
だが、忠実過ぎてはいけない場合が時にはある。
君にはこんな言葉を贈ろう。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」
え?意味が分からない。
是非、自分自身で調べてくれたまえ。
Aくんよ、今後も授業内、そして
日報内で大いに活躍してくれ!