東京オリンピックで見事金メダルに輝いたソフトボール女子日本代表。
熱戦に感動した僕は、再開したリーグ戦のある試合を観戦した。
この試合の対戦チームには、両チーム合わせてオリンピック代表選手が7人おり(アメリカ代表1人を含む)、試合前に代表選手を表彰するセレモニーが行われた。
そこでの代表選手のあいさつでは、金メダルに輝いたこと以上に強調されていた2つのことがあった。1つはコロナ禍でオリンピックが開催されたことに対する関係者への感謝の気持ち。もう1つはこれからの女子ソフトボールの未来についての気持ちであった。
日本代表が悲願の金メダルに輝いた2008年の北京大会を最後に、女子ソフトボールはオリンピックの正式種目から除外された。オリンピック復活を目指した関係者の努力によって、2020年の東京大会の追加種目に決定したものの、2024年のパリ大会では再び除外されることとなった。そのような中での今回の金メダル、そしてリーグ戦の再開である。
再度のオリンピック復活を目指して、今できることを精一杯取り組むこと。観客を引きつける魅力あるプレーをすることによって、盛り上がった熱を冷まさぬようにするのが選手にできること。雨が降る中、その言葉通りのプレーが随所に見られ、観客から大きな拍手が沸き起こっていた(声を出しての応援は自粛中)。観客の中にはソフトボール部であろう女子中高生の姿もあり、選手たちの熱い思いが受け継がれていくのだろうと勝手に思いながらの観戦だった。
夏休みが終わり、2学期がスタートした。学校も塾もいつもとは違う始まりではあるが、確実に始まっている。
このような中でも、今できることを精一杯。
このような中だからこそ、今やるべきことを精一杯。