8月20日。授業が終わり、緑丘校から車で帰宅する道中での事。
午後10時過ぎ、いつも右折する交差点に差しかかり、減速しようとしたその時。
一筋のまぶしく明るい光の筋が夜空を走り抜けた。
「UFOだ!」
と少年時代の僕ならそう思ったであろう(UFO評論家矢追純一の影響)。そして来るべき宇宙人の襲来に怯えていたかもしれない。(影響その2)
「火球だ。」
歳を重ねた僕は冷静な自分を装ってはいた。が、ドライブレコーダーのイベント録画ボタンを押し間違え、証拠映像を録画し損ねるという失態からも分かるように、多少の興奮を隠し切れなかった自分が少し恥ずかしかった。
流星の中でも特に明るいものは火球と呼ばれる。20年近く前に一度目撃したのだが、街灯や建物の明かりが多い場所での目撃だっただけに、「勘違い」の可能性もあって確証を持てなかった。今回は暗めの場所ではっきりと目視でき、しかも当時とは違って火球について映像や本から得た知識があったために確証を持てた。さらに念のため、この日時の火球目撃情報をネット検索すると、同じような目撃情報が多く寄せられており、間違いないと太鼓判を押すことができた。
緊急事態宣言前の授業で、生徒たちに夏休みの自由研究のテーマを聞いた。それぞれバラエティーに富んだ研究内容で感心したことを思い出す。自由研究によって多くの知識が得られたに違いない。分からなかったり、気になったりしたことを調べてみる。そうやって得た知識を実体験できると、自信や確信に変わっていく。
まずは知ろうとすること。未知との遭遇は新しい知識を得られる大チャンスでもある。