日曜日の朝に放送しているワイドナショー。
録画をしておき、昼食時に面白そうな話題を見るのが習慣になっている。
先日の放送では、お笑いコンビ「ペナルティー」のワッキーが、中咽頭がん(のどのがん)の手術後、約10か月ぶりに復帰出演していた。
番組の中では、復帰後にワッキーの相方であるヒデとの久々の再開(コロナ禍で面会ができなかった)を、ヒデに告知せずに行ったドッキリ映像が流されていたのだが、その際の相方ヒデのリアクションに胸が熱くなった。ワッキーのいきなりの登場に驚いたヒデは、背を向け一言も発せず涙を流していた。
そしてその姿を見て同じく涙するワッキー。そして「おかえり」「ただいま」の一言二言の会話。
その映像を見ていた番組のゲストのある俳優が感想をもらした。「僕らはセリフを使って芝居をする。仕事だから。だけどあれが本当に感動した時の姿」であると。
その通りだと思った。うれしいときに「うれしい」と自分からは言葉にしないだろう。相手に聞かれたときに「うれしい」と答えることはあったとしても。楽しい、悲しい、悔しい・・・感情を表すたくさんの形容詞があっても、感じ方は人それぞれ違う。もちろん表現方法も。
言葉だけでは片づけることができない感情を味わう場面は多くはないかもしれない。でも、その時の感情は決して忘れることができない財産になるだろう。
高校受験。そしてその合否。
私立や高専などの推薦入試、そして私立一般入試の結果は出た。今までとは違う初めて味わう感情だったに違いない。
そして公立高校入試。夢現塾受験生の多くはまだこれが残っている。
「言葉にできない」一生に一度しか味わうことができない感情が待っている。