夢現塾 TOPページ

お問い合わせ

0564-57-1112

0564-57-1112

Menu

夢現塾日報 blog

夢現塾日報 blog

和算(渡)

2020.10.20

先日のあるローカルニュースの見出し。

「岐阜県の元高校教諭が和算の問題を書いた算額を復元し、地元の神社に奉納」

さて、どんな内容か理解できるかな?

 

 

では、解説しよう。

時は江戸時代。

額や絵馬に「和算」の問題や解法を記した「算額」を神社や仏閣に奉納するという日本独特の文化が生まれた。

 

「和算」は日本独自に発達した数学だ。江戸時代前半、ある数学者が他の数学者に挑戦させる意味で、書物の最後に答えをつけない問題(遺題)を載せたことを契機に、その遺題を解いた数学者が新たな書物に新たな遺題を載せるという連鎖が始まった。難問の登場とその解法の発表が繰り返されるごとに和算は発展し、「日本数学史上最高の人物」と言われる関孝和(せきたかかず)の登場で、和算は大きな飛躍をとげる。

 

今とは違って鎖国中という海外の情報が非常に入りづらい環境の中で日本独自に進化した和算だが、残念ながら中学校の歴史の教科書では「数学が独自の発展が見られた」とあっさりとした記述である。

 

都市部の武士が中心だった和算の担い手は、江戸時代後半になると地方の農村にも多く現れた。そのような和算の広がりの中で、問題を解けたことを神仏に感謝し、さらに勉学に励むことを祈願して算額を奉納するという文化が生まれたのだ。(新たな問題の発表の場としても算額は利用された)

 

つまり、

 

「解けた!!」という喜び、そして「俺スゲー!!」という自己満足をアピールする文化なのだ。いやいやそうじゃない。重要なのは、次の『さらに勉学に励むことを祈願』するその謙虚で前向きな姿勢!なんてすばらしい文化なんだ!

 

難問が解けたことの喜び、そして自信は次への成長の糧となる。「分からない」を「分かる」、そして「できる」へ、さらに「次の一歩」を踏み出すというまさに今多くの夢現塾生が体感しているこのループこそ、勉強の根幹だと先人たちが教えてくれている。



 
戻る
カレンダー
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
旧ブログ
Where there is a will, there is a way. 意志あるところに道は開ける
ページトップ

このサイトにはPDF閲覧機能があります。ご使用のスマ―トフォン・タブレットでPDFが閲覧できない場合、「

Adobe Acrobat Reader アプリ

Adobe Acrobat Reader」をダウンロードして閲覧してください。

夢現塾 岡崎本校
岡崎市柱4丁目3番地14 
TEL:0564-57-1112
FAX:0564-58-1778
緑丘校
岡崎市緑丘3丁目8番地8山本ビル2階・3階 
TEL:0564-59-2058
FAX:0564-59-2046
六名校
岡崎市六名本町12番地15 
TEL:0564-58-1005
FAX:0564-58-1031
幸田校
額田郡幸田町大字相見字東山66番 
TEL:0564-56-8066
FAX:0564-56-8067

copyright ©夢現塾 all rights reserved.(x)