「いけー!頑張れー!」
綱を持った男たちが走り出すと、一斉に応援の声があがる。
この日の気温は比較的穏やかで恵まれていたけれど、会場は水田地帯。
足元が悪い中、全力疾走する男たちの中には途中でつまずいてしまう人もいた。
風を読んで、各チームが走り出す光景はなかなか爽快だった。
幸田町の「凧揚げまつり」に行ってきた。
凧あげなんて、もう〇十年もやっていないけど、久しぶりに高く上がる凧を見て、子どものころを思い出した。
小学校のころ、冬休みの宿題で「凧作り」があった。
僕の亡くなった父親は手先が器用な人で、凧を作るのもうまかった。
休み明けの凧揚げ大会で優勝したこともある。
いつもは仕事に忙しい父と一緒に凧を作ったのは、いい思い出だ。
だから、上手く上がる凧を作る難しさは少しわかる。
ちょうど真ん中に糸が集まるように作らないとバランスが悪く、すぐに落ちてしまうのだ。
今回の祭りに参加している凧は、大きなもので13畳!
(畳13枚分=正方形にすると一辺が4.59mにもなるそうだ。)
それをチームの男たちが20人ぐらいで一斉に引っ張る。
凧だけを見ていると、ゆっくり上がっていくのだけど、引っ張っている人たちはとんでもなく全速力で走っていかなくてはならない。
上手く風に乗らず、落ちてしまったチームの中には凧が壊れてしまったのか、そのまま撤収してしまっているところもあった。(涙)
上がっていく凧を見ると歓声があがり、不思議と笑顔になる。
作ってきた人たちの思いと、揚げている人たちの思いが一つになって空で風を受ける大凧は素晴らしい。
辛いことや大変なことに立ち向かい、勉強やスポーツに頑張っている生徒がぐんぐん成長していく様子と重ね合わせていた。
追伸
私立高校一般入試初日お疲れ様!
悩んだ問題や、解けなかった問題をしっかり見直しておこう。
公立高校入試に役立つからね!