先日、奥さんがテレビドラマを見ていた。
最近は見逃したドラマも、期間限定だがTVerで見られる時代。
僕はテレビドラマをほとんど見ないので、何を見ているのだろうという程度で画面をチラ見して通り過ぎようとした。
が、次の瞬間二度見すると同時に一緒に見始めた。
「女王の教室」をやっていたのだ。
ご存じだろうか。
恐怖政治のように教室を支配する天海祐希さん演じる鬼教師(阿久津)と生徒たちとの闘いの物語だ。
もちろん、ドラマとして誇張されている部分が多いけれど、コンプライアンスが厳しい今ならきっと「不適切な表現」のテロップがたくさん出そうだ。(笑)
「いい加減、目覚めなさい」で始まる阿久津の言葉は今ならトレンド入りしそうだ。
生徒たちの前に、自らが大きな壁となって立ちふさがり、乗り越える強さを叩きこんでいく。
そういった経験を通して子どもたちは自分たちで考え、行動していくようになる。
このドラマが放送されていたのは2005年(平成17年)、もう19年前である。(驚)
僕もまだベテランとはいえない時期、強い信念をもって、生徒と向き合う天海さんの役柄に、強く惹かれたことを覚えている。
結局、卒業式目前になって阿久津は小学校から追放されてしまう。
その時前後のセリフを今も覚えている。
子どもたちがどうして勉強しなくてはいけないのかを聞いた時、
「勉強はしなきゃいけないものではありません。したい、と思うものです。好奇心を失った瞬間、人間は死んだも同然です。 勉強は、受験の為にするのではありません。立派な大人になる為にするんです。」
なぜ教師を辞めないのか。そう新人教師に問われたとき、
「教育は奇跡を起こせるからです。子供達は成長していく中で、私達が予想する以上に素晴らしい奇跡を起こします」
今年の受験も奇跡のような成長を見せた卒業生たちがたくさんいた。
子どもたちの可能性を信じてまた一年間指導していきたい。