「リサイクル」といえばどんなものを思い浮かべるだろうか。
ビン、カン、ペットボトルにはじまり、自動車の部品や家電製品など…
日々、さまざまなものがリサイクルされている。
つい先日、夢現塾に『珍・リサイクルマン』が登場した。
良い子はマネをしてほしくないが、おもしろかったのでここに紹介しよう。
彼の名は小5生のMくん。
わたしは算数を担当しており、いつもの通り授業を始めた。
宿題をチェックし、百ます計算を行い、いざ授業に入ろうとすると…
「先生!俺、新しいノート持ってくるの忘れちゃった!!!」
そう、Mくんは前前回の授業でノートを使い切ってしまっていた。
しかし、忘れるのも無理はない。その次の授業日はMJテスト(夢現塾小学生の実力テスト)だったため、授業でノートを使用しなかったのだ。
背表紙にまで書き込まれている計算の跡を見て、わたしが代わりの紙を差し出そうとしたそのとき…
「あ!!!1ページ奇跡的にあった!!!!!」
ノートを初めから見直していたMくんが叫んだ。
ノートあるあるだろう。ページを変えた際に1枚とばしてめくってしまうことはよくある。
ほかの生徒たちも「お~よかったね!」とほほ笑む。
「よかったじゃん~!ラッキーだね!!」とわたしがMくんのノートをのぞき込むと…
な、なんと。そこにはうっすらと鉛筆で筆算を書いたような跡が…。
( ↓ 実際のノート )
岡:「ね、ねぇMくん。もしかしてなんだけど、このページってわざわざ書いてあったのを消したの…???」
Mくん:「え、はい!!(曇りなき眼)」
岡:「ええええええええええ!!!」
なんとまさかの。ノートをリサイクルしていたのだった。
いや、授業のためにそこまでしてくれてありがたいんだけど…。
その発想はなかったなぁ!!!!(笑)
ノートひとつで大げさかもしれないが、困難が立ちはだかったとき、それをどう乗り越えるか考えて行動することはとても素晴らしいことだ。
しかし、まさか消すなんて…(驚)
教室を笑いに包んでくれたMくんであった。