咳をしても一人
尾崎放哉の俳句だ。咳をしても誰も周りにいない状況。そして誰が心配することもなく孤独の状況を読んだこの俳句。
「一人」
この語が情景をクリアにイメージさせてくれる。
このように、数字にはあらゆる場面で物事を明確にする力があると思う。
中3生には順々に3者面談が行われている。
面談が終わった生徒たちは、いろいろなことが明確になっているのではないだろうか。
現状と目標とする将来を照らし合わせたときにできるギャップを数値化することによって。
もしかしたら現状に焦っている受験生がいるかもしれないが、まだ時間はある。いくらでもこの先を変えることはできる。まだ諦めるのは時期尚早だ。とはいえ「時間がない」と焦りを拭い去ることはそう簡単ではないだろう。
では、本当に時間はないのだろうか。
もし時間が増えたらなんて夢みたいなことだと思ってはないだろうか。実は、これが夢ではなく現実になることがある。
これは最近読んだ本に書いてあったことだ。ぜひ、みんなにも知ってもらいたいと思いブログで紹介したいと思う。
それは、これだ!!
「テレビを見なければ2か月分の時間を捻出できる」
そんなわけはない!と思っただろう。これを読んだ時、僕もそう思った。(笑)
詳細はこうだ。
仮に平日の1日に2時間、休日には5時間テレビを見た場合。
1年間でどのくらいの時間、テレビに時間を費やしているのだろうか。
次の計算式がたてられる。
【平日】2時間×5日間×52週=520時間
【休日】5時間×2日間×52週=520時間
これらを合わせると、1年間で1040時間テレビを見ているということになる。
そしてこの単位を時間から日に変えてみるとこうなる。
1040時間÷24時間=約43日
数字にしてみると莫大な時間をテレビに使っていることが分かる。これをテレビではなく、スマホやYouTube等に置き換えてみてはどうだろうか。それが有意義な時間の使い方なのであればいいが、生産性の無い時間になるのであれば別のものにとって変えてみても問題はないだろう。
ちなみに人間、一日中起きているわけではないので睡眠時間を7時間と仮定し、実働時間で計算しなおすと次のようになる。
1040時間×17時間=約61日
1年間のうち約2か月もの時間をテレビに費やしていることが分かる。さすがに受験生でこの時間テレビを見ている生徒はいないだろうが、もしかしたら定期テスト前の中学生で当てはまる子が数人いるのかもしれない。これはテレビを題材にしているが、スマホやYouTube、ゲーム等にも同じことが言えるだろう。普段、どのくらいの時間これらに費やしているのかを計算してみてはどうだろうか。
きっと「時間がない!」が「時間って案外作り出せる!」に変わるはず。
そして今以上に数字にもっとこだわってもらいたい。
結果にこだわりを強く持てるようになれば、結果までのプロセスも必然的に変わってくる。
結果に、数字にもっとこだわろう!