多くの中3生にとって最後の部活の大会が始まろうとしている。
そんな最後の大会を目前とした彼らに僕の好きなスポーツマンガであるスラムダンクから一番好きなワンシーンを紹介したい。
この漫画はバスケットボール漫画の金字塔として有名である。主人公はバスケットボール初心者の高校1年生の桜木花道。彼が通う湘北高校が全国制覇を目指すストーリーである。
ここで、僕が紹介したいシーンのメインキャラクターはメガネ君こと小暮公延である。
彼は、3年生で副キャプテンであるが、レギュラーではない。
理由は彼よりもバスケが上手な選手が5人揃っているからである。そんな彼にスポットライトが当たる瞬間が僕の一番好きなシーンだ。
それは、インターハイ出場を決めるリーグ戦の最終戦である陵南高校との試合。スタメンの一人が体力の限界で小暮くんと交代する。
試合終了間際、リードはしているものの1つのゴールが試合を左右する緊迫したシーン。
相手監督は、桜木花道とメガネ君に対して湘北高校の不安要素とあくまで低評価。
そんなメガネ君が試合終了間際に3ポイントシュートを決める。これが決定打となって湘北高校はインターハイ出場を決める。
他の非凡なキャラクターに埋もれてしまう平凡なメガネ君だったが、スポットライトがバシッと当たった瞬間だ。
そして、この後こんなシーンがある。
対戦相手の監督、田岡監督がこんなことをつぶやく。
「あいつも3年間がんばってきた男なんだ」
「侮ってはいけなかった」
このセリフが僕の心に刺さる。
個人的な話になるが、中学生最後の夏の大会の決勝戦で同点ゴールを決めた経験が僕にはある。サッカー部だったが、サッカー経験は周りよりも格段と少なかった。下手なりに3年間練習に取り組んできた。
それが報われたゴールだった。僕にとっての自慢のゴールだ。
自慢話に聞こえるかもしれないが、それでもいい。
ただ、僕はマンガの世界だからではなく、実際にこういったことは起こり得ることを知ってもらいたい。そして、トレーニングの量と質がほしい結果を手にする確率を高めてくれるということを。だから、これまで費やした時間や気力に誇りをもって最後の1分1秒まで、リードしていても決して手を抜かず、全力を尽くしてもらいたい。
燃え尽きてこい!!!
そして、一緒に受験勉強に燃えようぜ!!!
↑僕の中学3年間分の部活動記録が書かれたサッカーノート。宝物だ。