「芸術の秋」
「食欲の秋」
「スポーツの秋」
「行楽の秋」
スポーツ以外は、私のための季節であるように感じる秋。
食欲に関しては、季節など関係なく「食欲の毎日」を過ごしていることは体が物語ってしまっているが…(泣)
不思議とこの時期は、無駄に外に出かけたり、舞台を観に行く回数が増えたりと、秋の過ごし方のお手本のような過ごし方をしている。
そんな中、先日、部屋の本棚に溜まりに溜まった劇団四季のチケットの整理をしていたところ、乱雑にチケットを溜め込んでいた袋の中からは、ライオンキングだけでも36枚のチケットが発掘された。
懐かしさと共に、他のチケットも数えながら観劇した日付に注目していくと、その異常さに再び驚きたまげた。
2010年11月13日(土)13:00
2010年11月13日(土)17:30
2010年11月14日(日)13:00
↑全て同じ作品
2011年2月24日(木)14:00
2011年2月25日(金)13:30
2011年2月25日(金)18:30
2011年2月26日(土)13:00
2011年2月26日(土)17:30
観すぎである。「熱中したらどこまでも」なのは昔からではあるが、ここまでだったとは少し自分に引いてしまった(笑) と言いつつ、つい1ヶ月前には1週間に2回劇場に足を運んでいる自分がいる。
まあ、「芸術の秋」だから仕方ないとしよう。
そんな、プライベートでは秋一色な生活を送ってはいるが、一方塾内はというと、「定期テスト」という重たい単語が中学生の間で飛び交っている。彼らにとってこの時期は「テストの秋」。
喜んだり悔やんだり、現実と向き合ったり、特に受験生は面談もあり、自分の将来と真剣に向き合う時期でもある。
塾に来る時は笑顔いっぱいの生徒たちだが、テストの話を始めると、表情がガラッと変わる。よくぞ聞いてくれたとばかりにどや顔になる子や怪しい笑みを浮かべる子、悲しそうな顔をする子、聞かないでくれと言わんばかりに目をそらす子。
言うならば、「顔芸の秋」状態なのだ。
さて、今回のテストはどうだっただろうか?
少なからず、「こうしておけばよかった」と後悔している人がいるのではないだろうか。
そんな君たちのために、ここで少し劇団四季の話に戻そうと思う。
私の大好きなライオンキングには、過去の過ちと向き合うことを恐れる主人公シンバが登場し、物語のほとんどの場面で苦悩する姿をみせる。
が、中盤で知ることとなる「ハクナマタータ(心配ないさ)」という有名な言葉に一度は救われるが、「心配ない」=「考えない」つまり、「逃げる」ことにも繋がるということに後々気づいていく。
消えない苦しみを抱えながら生きてきたシンバは、ある日長老のラフィキと出会うことで、人生も考え方も変わっていくのだ。そんなシンバを変えた台詞がこれだ。
“過去とは「痛い」ものだ。だが道は2つしかない。過去から「逃げる」か「学ぶ」か、わかるね?お前はどちらだね?”
君たちは、どちらだろうか? シンバが選んだほうは、もちろん言うまでもないだろう。
どうか、夢現塾生が「学びの秋」を過ごせる事を願っている。