I want you to be happy.(安)
定期的に覗いているInstagramのアカウントがある。
高校の部活動が運営する公式アカウントだ。そこには、かつて夢現塾に通っていた卒業生の姿がある。ユニフォームに身を包み、仲間とともに勝利を目指す姿。そんな彼らの姿を目にすると、自然と応援したくなる。
頑張れ。
負けるな。
画面越しに、そんな言葉を送りたくなる。そして、かつての教え子が今も自分の目標に向かって挑戦していることを、誇らしく思う。もちろん、こうして卒業後の姿を目にできるのは、ほんの一握りだ。ほとんどの卒業生が、今どこで何をしているのか、僕には分からない。それでも、それぞれの場所で、自分なりの道を歩んでいることを願っている。
目標に向かって努力を重ねる日々。
思うようにいかないことも、投げ出したくなることもある。
それでも、何かを手にしようと挑み続ける。
そして、今。
僕の目の前にも、懸命に闘っている生徒たちがいる。
日々の勉強に励む生徒たち。
高校入試という大きな目標に向かって、準備を重ねる中学3年生たち。
遊びたい日もあるだろう。
スマートフォンを眺めていたい日もあるだろう。
思うように結果が出ず、悔しい思いをすることもあるだろう。
それでも、目の前の誘惑に抗い、自分の未来のために努力を重ねている。
そんな彼らの姿もまた、僕には誇らしく、そして美しく映る。
勝利と敗北。
喜びと悔しさ。
挑戦の先には、必ずしも望んだ結末が待っているわけではない。
グラウンドで勝利を目指す卒業生。
教室で志望校合格を目指す受験生。
立っている場所も、目指しているものも違う。
けれど、そこには共通するものがある。
何かに向かって、懸命に挑戦していること。
勉強でも、スポーツでも、芸術でも。
どんな分野であっても構わない。
勝ったから美しいのではない。
合格したから美しいのでもない。
悩み、迷い、時には立ち止まりながらも、前に進もうとする。
その姿そのものが、美しいのだと思う。
やがて、それぞれの道へ。
慣れ親しんだ場所を離れ、新しい世界へと踏み出していく。
その先に待つ景色は、誰にも分からない。
いつか、今の生徒たちも、この教室を巣立っていく。
そして、それぞれの人生を歩んでいく。
夢を叶えることもあれば、夢が変わることもあるだろう。
思い描いた道とは、違う道を歩むこともあるかもしれない。
それでもいい。
どんな道を選んでも。
どんな結末を迎えても。
勝利を願う。
合格を願う。
夢が叶うことを願う。
けれど、その先にある、もっと大切なもの。
かつて教室で出会った卒業生たち。
今、目の前で懸命に闘っている生徒たち。
君たちが挑戦する姿を、僕は美しいと思う。
そして、どんな未来が待っていようとも。
どうか、幸せであってほしい。
その一人ひとりの幸せを、心から願っている。
