前回のブログの続きになる。
I enjoyed swimming.(安) | 愛知県岡崎市・幸田町の夢現塾
中2で学習する「動名詞」。
先週の授業で、中3生にこの範囲の問題を解かせてみた。
結果は、正答率ほぼ100%。
そして、解くスピードも速い。
さすが受験生だ。
ところが、次に「前置詞が絡む動名詞」の問題を出してみると、シャーペンの動きがかすかに遅くなり、正答率も少し下がった。
理由は明確だ。
“アウトプットの頻度”が後者の方が圧倒的に少ないから。
もちろん、夏期講座や普段の授業でも折に触れてアウトプットさせている。
しかし、問題に触れる機会も少ない分、どうしても差が出る。
多くの生徒が、勉強を「〇と✕の結果だけで終える」習慣を持っている。
しかし、本当に力がつくのはその先だ。
- なぜこの答えになるのか
- どんな文法ルールが働いているのか
- もし違う形にしたらどう変わるのか
こういった部分まで“自分の言葉で説明できる状態”こそ、理解が深まっている証拠だ。
そして、その質の高いアウトプットを繰り返すことで、どんな問題が来ても動じない“強い基礎”が育っていく。
勉強は、解いて終わりではない。
正解して終わりでもない。
「なぜ?」まで掘り下げ、繰り返しアウトプットする。
これからの時期にこの「なぜ?」を深掘りし続けるのは、受験勉強としてはあまり勧められない。
しかし、塾生たちはこれまでに相当量の積み重ねをしてきた。
この小さな積み重ねが、受験本番での大きな自信と確かな得点力につながっていく。
そして、そうした積み重ねを日常的に行ってきたことが、彼らの答案から確かに感じ取れた。
まだまだ修正すべき点はあるものの、受験を3か月後に控えたこの時期で、ここまで完成度を高めている彼らには、本当に感心した。