テストが終わると、良く出来た報告よりも、ダメだった報告の方をよく聞くのはなぜだろう(笑)
私の顔を見るなり、
「先生、今回全然出来なかった。」
「先生、今回国語が死んだ。」
「先生、今回社会結構点おわってる。」
だが、いざ成績を書かせ一人ずつ見ていくと、全体の順位は上がっていたり、一部の教科はトップ10入りしていたり、実は自己ベストだったりと、”ダメだった”とは一概に言えない成績だったりすることが多い。
日本人が謙虚過ぎるのか、向上心があるがゆえなのか、自分に厳しすぎるゆえなのかは分からない。
でも確かに、悪い部分や悪い出来事ばかりが目につくことはある。
前回の宮下先生の日報もそうだが、運が悪い出来事ばかりに目を向けてしまうのも、同じことだろう。
できた問題には目もくれず、できなかった問題ばかりを睨みつけ、自分を責め、全然ダメだと呟く。最後には苦手だからと捨て台詞を吐く。
果たして、本当に全部できていないのだろうか?
褒めるべきポイントはないのだろうか?
是非、今一度テストを引っ張り出してきて、一通り目を通してほしい。
そして、褒めポイントを見つけてみてほしいのだ。
勉強中、何度も間違えた問題だったけど、本番ではちゃんと解けていた。いつもより丁寧に書けた。一通り答えで全部解答欄は埋めた。なんだっていい。
決して「ダメだった。」で片付けないことだ。もし目の前に落ち込んでいる友人がいたらどんな言葉をかけるだろう?「お前、全然ダメじゃん。」とは言わないだろう。きっと、友人が笑顔になれる言葉を選んで優しい声かけをするのではないか?
その言葉をどうか自分にかけてあげてほしい。
自分の1番の味方はいつだって自分。
自分の1番の理解者はいつだって自分。
次回のテスト後には一転、こんなとこが良かった報告が聞けるととても嬉しい。
人生、山あり谷あり。悩みゼロ、不安ゼロ、毎日楽しくてたまらないなんてことはありえない。しかし、物事には悪い側面もあれば、必ず良い側面もあるものだ。
普段から「良かったこと」を見つけたり、考えたりするクセをつけておくと、頑張り屋・完璧主義者の諸君は、もっと生きやすくなるかもしれない。
自分でどうしても見つけられない子は私のところに来なさい。一緒に見つけてあげるから。