年がら年中「無料体験授業」を行っている塾が多いせいだろう。今まで何百回と体験授業の問い合わせを頂いてきた。しかし開塾から21年間「夢現塾では体験授業というものを行っていません。その代わりに季節の講座を通いやすい授業料で実施しているので、よろしければそちらにお申し込みください。」と伝えてきた。
大きな理由は「進度」の問題だ。
夢現塾では予習形式で2週間先の授業を行っている。普段から通ってくれている大切な塾生の授業進度を止めて、体験生のために進度を戻すことに大きな抵抗があった。
今年5月中旬、連続で「体験授業」の問い合わせ電話が鳴った。隣にいる高橋塾長と相談し、前向きに検討することにした。候補の時期を進度問題が関係ない1学期期末テスト終了後と2学期期末テスト終了後に定めた。そして、今回、その1ヵ月前となる5月25日(土)の夕方、ホームページと保護者用連絡メールで案内を始めた。
5分後、すぐに反応があった。「ホームページで体験のことを知りました」との申し込み。髙須先生の口から「早っ!!」という言葉が思わずこぼれていた。さらに10分後、また電話が鳴る。初日の申し込みは8名。
翌日は日曜日で休塾日だ。緊急連絡を確認するためにメールを覗くと次々に体験申し込みが来ているではないか!その日の申し込みは10名だった。
月曜日、14時の出社と同時に電話が鳴り出す。高橋塾長が嬉しそうに僕に話しかける。
「この調子だと50名超えますね~」と。すかさず、僕は
「いくら何でもそんなに多く来るかい!大口叩きすぎだよ(笑)!」と彼の肩をパチンと叩く。
「パワハラだ!パワハラだ!訴えてやる!」と大騒ぎする高橋塾長(笑)。周りで皆が笑っている。結局、その日の申し込みは14名となり、3日間で32名の申し込みとなった。
本日の緑丘校小5生を最後に体験授業が終わるが、この一週間、いつも以上に授業が盛り上がった。友達が来たのでテンションMaxな生徒、一生懸命にチラシで僕らの説明をしている生徒、体験生の前でいいところを見せようと張り切っている生徒など、普段にも増して活気を帯びていた。
最終的に体験の申込者数はなんと
88名となった。
この88名という数字、不思議なことに夢現塾マークの大元の無限大マーク「∞」と同じである(笑)。
この場で、高橋塾長に謝罪したい。
高橋塾長、「いくら何でもそんなに多く来るかい!大口叩きすぎだよ(笑)!」と肩をパチンと叩いて、申し訳ありませんでした。
嬉しい誤算であった(笑)。