昨日、岡崎市の駅伝が積雪のため中止となった。
天候不良が原因の場合、翌日か翌週あたりに延期かと思いきや、延期という措置はなく、完全に中止となるようだ。今朝の中日新聞に目を通すと、68回大会で初めてのことだと言う。
我が塾生たちも、中1生〜中3生まで、数十名の生徒たちがエントリーしていた。高校生の部、社会人の部までの卒業生たちを含めると相当な数にのぼる。みな各々が、それぞれの目標やら思いを掲げて、駅伝大会に臨む予定だったのだろう。
ショックだろうな。悔しいだろうな。
自習室に来ていた子どもたちに聞いてみると、泣き出した子もたくさんいたそうだ。
そりゃそうだ!
特に、中3生で駅伝を走る子は、周りが部活を引退し、受験勉強を本格化させていく中で、焦りを感じながらも、毎日のように練習を続けてきたことだろう。
受験勉強と定期テスト勉強に追われながら、毎日限界まで走りこんできたことだろう。
授業中に、真っ赤な目を必死に開こうとしている姿を、何度も見てきた。
だからこそ、「延期」はあっても「中止」はないだろうという思いが強い。
目標としていたものが、急に消えてなくなる…
なんと残酷なことなのだろう…
ただね、君たちの頑張りに無駄はない。
人生は、思い通りにならないことの連続だ。ましてや、自然の力の前には無力に等しい。しかしながら、昨日学んだことにも絶対に意味はある。
100歳を過ぎてもなお、現役で医師の日野原重明さんは数々の深い話をされている。その一つに、こんなのがある。
人生に無駄というものはないもの。
しかし、後にならないと、その意味がわからないということがたくさんあるのです。
つらいことでも苦しいことでも、「体験」したことは、間違いなくその人の強みになります。
「人生の強み」を経験した君たちと、さらなる高みを共に目指そう。