夏期講座真っ最中の8月4日。
夕方、幸田校の電話が鳴った。
その知らせは、突然やってきた。
「高橋様でしょうか?」
「はい。高橋です。」
「私弁護士の○○ですが、トウサンの件で電話しました。」
トウサン…?
たしかに本日は、僕の父さん(父親)の誕生日である。
しかしなぜ弁護士が、そんな電話を塾にしてくるのか…。
それとも僕の父親が自分の誕生日に、何か問題を起こしたのか…。
「そちらの会社で3月8日にパーティーを行われる予定だったかと思いますが、先週花遊庭が倒産され、会場がなくなりましたのでその報告です。」
淡々と告げられる結婚式場『花遊庭』の倒産。
そして突如現れた『卒業生を送る会』の開催場所の問題。
用件のみの短い電話が切られ受話器を置くと、悲しみと不安が押し寄せてきた…。
震える手でiPhoneを持ち、先生達にLINEで伝える。
“花遊庭が倒産しました。卒業生を送る会が実施できないとのことです”と。
僕は真偽を確かめるために花遊庭に電話をしながらも、パソコンでは次の会場を探し始めた…。
しかしこの会場選びが難航することは目に見えていた…(詳細は後程語ることにしよう)。
この緊急事態に最初に動いてくれたのは目黒先生だった。
5分以内に、大きい会場のある『ホテル』と『結婚式場』の画像を大量に送ってきてくれた。
次に宮下先生は「温泉旅館の宴会プランはどうですか?」と新たな提案をしてくれた。
しかし“華やかな結婚式場”を待ち望んでいる子どもたちに、「結婚式場から温泉旅館になったぞ!」と言える度胸は、僕にはなかった…。今は宮下先生のお気持ちだけいただくことにした。
思い返せば2017年。
『卒業パーティー(現在の卒業生を送る会)』会場となっていた岡崎市内の結婚式場の縮小化に伴い、翌年からその会場で実施ができなくなった。
その時に岡崎市内の結婚式場やホテルを調べ順々に電話していったが、「200名を超える人数での開催は厳しい」と断られ続けた。
その後範囲を広げて岡崎市外も順々に電話し、やっとのことで豊田市の花遊庭と巡り会えた。
あれから6年。状況は変わっているかもしれない。
一筋の希望を求め、夏期講座の合間を縫って岡崎市・幸田町・豊田市・蒲郡市・西尾市・安城市・豊川市及び近隣市町の、ありとあらゆる結婚式場とホテルのホームページを見てチェックをした。
めぼしい会場を見つけては電話をし、卒業生を送る会の概要を伝え交渉を繰り返した。やはり候補地はすぐには決まらなかった。
いくつかの会場で200人以上という収容人数のハードルを越えても、卒業生を送る会の終了時刻まで営業している場所がなかなか見つからない。
目黒先生も蒲郡市や豊田市のホテルに電話をしてくれていた。
“子どもたちのためにも、なんとか場所を見つけたい!!”
熱い気持ちと責任感と焦りの中で探し続けた。
※ご存じかと思うが、『卒業生を送る会』の費用は夢現塾が全額負担!!塾の経費節減をして頑張っている!!!(笑)
そして夏の終わり。電話で話し、感触の良かった候補地をいくつかに絞り込んだ。
僕の2学期の予定を見ながら、候補地を効率よく回れるようにアポを取った。
そして現地に出向き“会場の見学”“アクセスの良さの確認”“担当者の方との直接交渉”を行った。
残暑厳しい時期にスタートした会場巡りは、上着が必要になる時期に終わりを告げた。
お待たせしましたっ!
やっと、やっと、やっと決まりましたーっ!!
中3生諸君には、近日中に授業で伝えます!
保護者の方にも伝えてね。
日報読者の皆様は、3月8日の『卒業生を送る会の日報』で写真が載るまでお待ちくださいませ。
そしてこれを読んでいる後輩諸君。
来年度以降もその場所で『卒業生を送る会』を行うかは決まっていないので、君たちは場所を聞いても勝手に妄想を膨らませ楽しみにしないように!
今年度開催をしてみて、来年以降はどうするか先生達で相談して決めます。
もしも会場が温泉旅館になった場合は、卓球大会かな!?(笑)