GW明けの会議でのこと。
高橋:他に何か皆さんに伝えることありますか?
髙須:ダイエットします!
一同:(爆笑)
目黒:塾長、今のは新たなギャグですかね?
高橋:そうだと思います。
髙須:いやいやいや、今回は本気です!見ていてください!
一同:(大爆笑)
決意の理由はこうである。GW期間中のプチ同窓会で、学生時代からの友人8人のうち彼は2番目に太っていて、「ずいぶんだらしない身体になったなぁ~」とディスれらてしまったそうだ。3年後、温泉で同窓会を開くことを決めてきたので、「その時にシュッと締まった身体を見せつけてやる!」ということらしい(笑)。
ちなみに今回の主役を説明する。髙須慎一郎、塾教師生活29年目の大ベテランである。以前に勤めていた大手予備校で、新卒で入ってきた当初から彼のことを知っているが、教師としても、人間としても、仲間としても、男としても、父親または夫としても、彼は一流である。本当に素晴らしい男で、尊敬もしている。
ただ、人間には得手不得手というものがあり、彼はダイエットに関しては五流以下の人間である(笑)。簡単に言うと食べることが大好きであるがゆえに、ダイエットに向かない。食べる量も半端ではない。僕の中の彼の№1名言は
「僕は量的にグルメなんです!」。そこがまた彼の人間らしいというか、チャーミングな部分である(笑)。
なぜ全教師が爆笑するのかというと、この宣言は恒例になっているからだ。例年よりも時期は早いが、昨年も一昨年もその前の年も、12月健康診断が近づくと声高に宣言する。
「お医者さんに、『髙須さん、こんなに痩せて大丈夫なの?』と言わせてやりますよ~。」「会長に、『髙須くんずるいよ。俺一人だけ置いていかないでよ!』って言わしてさしあげますよ~」と、正しくないであろう訳の分からぬ敬語で話しかけてくる(笑)。
ただし、今回の決意は彼曰く「レベチ」とのことだ。とりあえず12月までに「マイナス5キロ」を達成し、12月の健康診断でお医者さんに褒められたい、いや驚かせるとのこと(笑)。
たしかに新卒の頃の彼は本当に痩せていた。僕も新卒時プラス30キロとなってしまった(泣)が、彼も似た感じであろう。
●20代の髙須先生
●30代の髙須先生
●ここ数年の髙須先生
今回の髙須式ダイエットルールは以下の通りである。
①惰性でものを食べない。
②食べたものを記録する。
③毎日決まった時間に体重計にのる。
初日の昼食は「納豆・味噌汁・冷やっこ・小盛りのご飯にゴマ」、夕食は「ざる蕎麦・魚の干物・サラダ」だったと、写真を得意げに見せてきた(笑)。
目黒:誰だって一日目くらいは出来るでしょ~(笑)。
髙須:勉強を新たに頑張ろうとしている生徒にもそんなこと言えます(笑)?今回は本気なんですよ!「凄いじゃないか!髙須くん!」って、年末には驚きますよ。スーツ買い直しですかねー。いやー、大変ですわー。
目黒:(大爆笑)
夕食は「セブンイレブンのおむすびおかずセット・長ねぎの味噌汁・カロリーメイト一袋」だったとの報告を受けた。
「たった600キロカロリーですわ!」とずいぶん誇らしげだったが、この日の僕の夕食、(あなたも大好きな)吉野家の牛丼は633キロカロリー、あまり変わらないと思う(笑)。
翌日、さらに細かなルールを決めたそうだ。
①極力、菓子パンを食べない。菓子パンの代用はカロリーメイトで。
②基本、無糖のものしか飲まない。
③夜中に食べたものは記録する。
④空腹は納豆と豆腐で代用する。
髙須先生、気づいていないようですが、「極力」とか、「基本」って意志の弱さがすでに見えます(笑)。これは成績が上がらない子と同じ発言ですよね(笑)。ベテランだからわかるでしょ。「そんな意志の弱さでどうする!」って指導するでしょ(笑)夜中に食べたものは記録する?って、三食以外に食べる気満々ですわな~(笑)。
ある授業の日には、隣の教室で髙須先生が中3生に伝えていた。
「今回の修学旅行のお土産は気持ちだけいただく。ダイエットしているからだ。甘いものは危険だ。俺の分はどうか目黒先生にあげてくれ。」生徒たち大爆笑。
そんな塾生への宣言翌日の出社時、駐車場に着くと車の中から髙須先生が興奮しながら駆け寄りその口から発せられた言葉に耳を疑った。
「大発見です!これ衝撃の美味さです!『痩せるプリン』です!一つ差し上げます!」
甘いものは危険じゃないのか?むしろ探しているじゃないか!(笑)
見ると「痩せるプリン」では決してなく、こんにゃくで作られたカロリーの低いプリンである。一般的なプリンは126キロカロリーではあるが、50キロカロリーのプリンを「痩せるプリン」と発言してしまうのは大変危険な状態かもしれない。心配でならない(笑)。おまけに近いうちに、このシリーズを爆買いするようだが、量を食べれば意味がないのではないか(笑)。
ちなみに聞くところによると、髙須家では痩せた暁にはお祝いがあるそうだ。「焼肉屋」での祝賀会を既に決めているらしい。果たして本気で痩せようとする人間の発想に「焼肉屋でお祝い」があるのだろうか?(笑)
そこらをツッコむと
「信頼の安田ジム(もちろん安田先生のこと)では、週に1回は爆食いしても良いってことなんですよ!」「会長は、新たにトップ高を目指そうとして頑張りだした生徒に無理だって言うのと同じことをやっていますよ!教師の大先輩としてどうかと思いますよ~!」と田中角栄ばりのダミ声で主張してくる(笑)。
その3日後、髙須先生・廣瀧先生・安田先生と僕の4人で本校にいた。夏みたいな暑い昼間だったので、「森永のチョコモナカジャンボ」を差し入れした。彼は
「これはたしか1キロカロリーくらいだから大丈夫ですね~、いや、食べないなら食べないで何か絶対に言うじゃないですか~」と大騒ぎしながらも美味しそうに召し上がっていた(笑)。
ちなみにこれはその翌日の写真、今回、優しい僕は髙須先生にだけ「カロリーの低いところてん」を差し入れした。
「俺もアイスがよかったなー。」と彼は確実にボヤいていた(笑)。
一昨日、髙須先生・高橋先生・僕の3人で「中国語の勉強会?(生徒はわからないだろうなー笑)」だった。こういう時はいつも3人で牛丼を食べるのだが、
「高橋・目黒:美味しい牛丼、髙須:おしんこのみ でいいですか?」とLINEしたところ、
「牛丼はカロリー低いので頂きます!」との返信。まだまだ誘惑に負ける髙須先生を垣間見てはほくそ笑んでしまう。
生徒諸君、髙須大先生は上記の行動から僕らにいろいろ教えてくださっている。成績が伸びない子の行動がまさに上記の行動だ。覚えておくように!そして、以下の言葉と共に悪い見本からも学んでほしい!(笑)。
反面教師
悪い面の見本で、それを見るとそうなってはいけないと教えられる人や事例のこと。それを見ることで、反省の材料となるような人や事例。その言行が、そうしてはいけないという反対の面から、人を教育するのに役立つ。
追伸
いつもよりは本気な髙須先生に置いて行かれないように、僕も毎日体重を計るようになった。先日自宅で、25歳時の写真が出てきたのだが、妻に「いま顔が2倍以上じゃん」とディスられた(涙)。反面教師、髙須先生の強い指導力で僕もダイエットを心がけよう。極力ね(笑)。
●25歳の俺(ウエストを見ろ!俺だって「さわやかな笑顔&スマート派教師」の時代があったんだぞ!)