How do you spell your name?(安)
僕の名前、「弦生」を「元気」だと思い込まれていることがしばしばある。
「漢字はどのように書くんですか。やっぱり、元気ですか?」
「弦楽器の弦に、生きるで、弦生です。」
「素敵な名前ですね!」
「ありがとうございます。音楽は全くやらないんですけどね~(笑)」
「え~!?漢字からだとやってそうなんですけどね~(笑)」
初対面の大人とは、このやり取りをこれまで数えきれないほどしてきた。
しかし、新たな展開と遭遇した。ある日、旅先の宿のオーナーさんと話す機会があった。お互いの自己紹介の途中で話題が僕の名前の漢字になった。
「漢字はどのように書くんですか。やっぱり、元気ですか?」
「弦楽器の弦に、生きるで、弦生です。」
「素敵な名前ですね!」
「ありがとうございます。音楽は全くやらないんですけどね~(笑)」
ここまでは、過去の会話のコピペだ。そしてここからが新しい展開。
「楽器はやっていなくても、仕事がまさにそうじゃん!」
「え?どいうことですか?」
「弦楽器っていうのは、弦を振動させて音を出すんだよ。で、弦生くんは教える仕事をしているんだよね?っていうことは声帯を振動させて、声を出す。そしてその声を子供たちに届けて生きている。言い換えれば、自分自身=弦を振動させて、声を届けている。それを職業にしている。まさに名前通りの生き方じゃない!」
音楽を少しもやってこなかったことに若干後ろめたさがあったが、キレイに吹き飛んだ。
「最大級の情熱で未来を切り開く」
これからも全身全霊で、俺の魂を届けたい。
そう改めて強く感じた日だった。