寒風が服の隙間を潜り抜ける。
体の芯まで突き刺さる冬の息吹が、秋の気配を掻き消している。
しかし外の寒さとは対照的に、夢現塾の室温は高い。
暖房を入れているわけではない。
子ども達の熱気が凄まじいのである。
特に中3生の集中力は素晴らしい。
目力も強くなり表情も頼もしくなってきた。
授業以外でも、夢現塾では10月中旬から中3の三者面談が行われている。1人につき25分の面談である。
正直25分では時間が足りず、その後の僕の休憩時間まで延長してしまうことも多くある。
日曜日には飲まず食わずで8時間続けて面談をさせていただいた(苦笑)。
しかしそれほどまでに、子ども達1人1人と向き合うことが楽しい。
保護者の方と話をさせて頂くことが楽しい。
中3生と一緒にいられる日々も、あと4ヶ月。
寒風が過ぎ去る頃、この子達は人生の分岐点に立っているだろう。
その時に力強い一歩を踏み出してもらいたい。いや踏み出すのが、『夢現塾生』だ。
僕らはこの熱気のこもった教室で、いつものようにいつも以上に、熱のこもった授業をしていく。