「夏休みに読む本は決まっている?」と生徒に尋ねる。
もう決めていると答える生徒がいれば、まだ決めていない生徒もちらほら。
そこで、オススメ本を紹介することを決め、授業で話した。
中1には、「13才からのアート思考」
中2には、「もしも徳川家康が総理大臣だったら」
中3には、「手紙屋~蛍雪編~」
気になったら、図書館で借りてみてもらいたい。
これらを勧めるのに、内容を忘れていては良さが伝えられない。読み直した。思わず当時の自分に拍手を送った。付箋でオススメポイントを整理していたからだ。しかも、付箋を頼りにページをめくると、重要箇所にマーカーさえもしていた。おかげで復習がスムーズにできた。律儀に付箋でまとめた昔の自分のおかげで、時間に余白ができた。生徒に紹介する予定はないけれども、他の本も読み返してみたくなった。本棚に目をやると、あるタイトルが目に留まった。
「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」
何度見てもこのタイトルには惹かれる。本屋でも気づいたら手にしたことがフラッシュバックした。
物語のあるシーンを少しだけ。
1人の英語教師が、ある英会話教室に足を踏み入れる。
「ここに入ったら、みんな英語がペラペラになれるんですか?たとえば、もし私がここに入ったら、英語が話せるようになれますか?」と質問する女性。
英会話教室の学院長は、こう答える。
「無理だな」
「『オレ、ここの野球部に入ったら、甲子園に出られますか?』と聞いてくる新入部員がいたとする。仮に、お前は高校の野球部の監督だ。そして、運動神経もない、ど素人の新入部員が練習初日にそんな質問をしてきたとしよう。その時、お前は言うのか?『絶対に甲子園に行ける』と。『大丈夫、私がお前を甲子園に連れていく。だから安心しろ』と」
学院長は、私ならこう返すと言う。
「そんな甘っちょろい考えなら無理だ。甲子園に行けるかどうかはてめー次第だ。ただ、てめーが誰よりもたくさん練習して、誰よりも上手くなれば、もしかしたら行けるかしれない。」
言葉遣いは悪いが、これは真実だと思う。
『俺が甲子園に連れていく。』という心意気は、欠かせない大きな要素の1つだと思う。ただ、当の本人が何をするのか、どれだけやり切れるのか、これらも必要不可欠である。
これは中学生には少し早い気がするけれども、高校生や大学生は読んでみるといいかもしれない。そして英語でコミュニケーションを取りたいと考えているすべての人は手に取ってもらいたい。機会があればぜひ!
さて、明日から夢現塾の夏期講座が始まる。
「ここに入ったら成績が上がりますか?」
答えは、こうだ。
「そんな甘っちょろい考えなら無理だ。」
ただし、本気で成績を上げたい、そう思っているのであればそれを達成する手引きはできる。
夢現塾の教師、プロ教師にお任せください。