※本日の日報は虫がでてきます。苦手な方はご注意ください。
しかし、生徒が活躍するのでぜひ読んでください(笑)
『何があっても生徒を応援する。』
『何があっても生徒を守る。』
教師となった日に私が誓ったことだ。
しかし…。今日もまた…。
先日の中2生授業時のこと。
1時間目を終え、次は2時間目。わたしは階段を上って3階の教室へ行った。
すると、Oくんが1人、友達と話すでもなく教室のドアのところに立っていた。
「なにしてるの?」と聞くと、「僕が代表で見張りをしているんです。」と言う。
不思議そうな表情をする私を見て、指をさす。その先を見ると……
G(ゴキ●リ)がいた。それも体長7㎝くらいある。教室の入り口のドアに張り付いていて動かない。
Oくんはこれを見張っているのだという。
わたしは虫がどうしても苦手だ。ダンゴムシしか触れない。とくに、飛ぶ虫は本当に苦手である。
かわい子ぶっているわけではない。ダメなのだ。どうしても。
いままでも、多くの虫たちのオアシスとなっている(苦笑)緑丘校で、蛾やカメムシをはじめ多くの虫たちの襲撃にあった。しかし、まだ慣れない。しかもGは初だ。
退治することはできないので、私にできる唯一の方法「刺激しない」を発動させようと考え、生徒たちから見えないよう、そっと扉を閉め授業を始めた。
そして授業が終わり、帰る準備をしようとドアを開けると…なんとさっきのGが教室の中に入ってきたではないか。
しぶといやつめ。1時間も猶予があったのだから逃げてくれればいいのに…。
そんなわたしの思いを無視し、Gはイスや机、床に置かれたカバンの間をスルスルと通り抜け、生徒たちを翻弄していく。
わたしはというと、『何があっても生徒を守る。』ことなど忘れて、情けなく生徒たちと同様に逃げ回っていた(泣)
すると。勇者Sくんが、大量のティッシュ片手に現れた。
なんと、倒してくれるのだという。
わたしにはSくんが神様に見えた。
後光さえもさしているかのよう。
Sくんはためらいなく颯爽とGをティッシュで捕獲し、握りつぶした。
生徒たちからも安堵の声が聞こえる。
ほんとうにありがたい。そしてすごい。
ゴミ箱に死がいを捨て、帰る準備をするSくんをわたしは呼び止めた。
「人命救助をしてくれてありがとう。」と。
そして、夢現塾スター賞(あらゆる分野で活躍した生徒に贈られる夢現塾特製鉛筆)を授与させていただいた。
逃げ惑う生徒たちを救い、安心を与えてくれた。何と素晴らしい活躍だ。
夢現塾スター賞、別名「ゴキ●リを倒したで賞」はSくんの手元で輝いていた。
わたしも嬉しくなった。めでたしめでたし。
と、おもいきや。Sくんが去り際につぶやいた。
Sくん「先生~!そういえばさ、つぶしたときタマゴがでてきたから、大量発生しちゃうかも。(ニコッ)」
岡「ええええええええええええええええええ!」
ハッピーエンドではなかった。
わたしはタマゴをふ化させないよう早急に死がいもろとも処分することを誓った。
タマゴの処理をして『生徒を守る。』のだと…