一、十、百、千、万、億、兆、京(けい)、垓(がい)・・・那由他(なゆた)、不可思議、無量大数
数の単位を最後まで覚えている生徒もいるだろう。
ただ、実際に耳にする単位はせいぜい「兆」までであり、最近たまに「京」も聞くようにはなったが、『スーパーコンピューターが1秒間に○京回の計算ができる!』と言われてもピンと来ないのが実情だろう。
実際、パソコンのWordで次の単位「垓」を出すために「がい」と打ち込んで変換しても、候補に挙がるのは「害」「外」「涯」「街」「ガイ」「概」・・・とお目当てのものは出ず、しまいには「GUY」と変換される始末である。それほど利用頻度が少ないということだ。
かといって「兆」の単位に親近感がわくかといえば、もちろんわかない。国の予算が100兆円を超えたと聞いても、以前に比べてかなり増えたなという印象ぐらいしか残らない。ビルゲイツの資産が14兆円と聞いても、東京スカイツリーが庭に215本建てられると無意味なたとえを考えてしまう。
そんなあまり身近にない「兆」の単位が、今アメリカで話題になっている。以前の日報にちらっと書いたのだが、北米で17年周期の「素数ゼミ」の羽化が今年始まったようだ。17年間地下にいた大量のセミの幼虫が次々に地上に現れている。5月中旬から現れたその数は6月にかけて数十億匹~数兆匹と予想されている。大量発生によって鳥などの外敵が食べても食べても減らない。一斉に鳴きまくり、一斉に死ぬ。はかない一生だが種の保存のための策略だそうだ。
仮に1兆匹として、日本の人口約1億2600万で割れば、1人当たりのセミの数は約8000匹。半分が鳴くオスとして自分のまわりに4000匹のセミの大合唱となると・・・。身近じゃなくて良かった気がする。
強引な流れだが、「身近」にせまってきた期末テスト。中間テストの結果、問題、そして勉強の取り組み方を見直して、期末テストにつなげていこう!良い結果の大量発生は大歓迎だ!