「信念を持ち、努力し、チャンスを逃さないことだよ。」
最近話題になったセリフである。言葉の主はサッカー選手、クリスチャーノ・ロナウドである。彼の名はサッカー好きでなくても耳にしたことがあるだろう。そのすごさを知りたければ、サッカー部出身でロナウドに勝るとも劣らない肉体美を持つと一部から噂されている安田先生に聞くといい。
時は2014年。ある映像が話題になった。ある小6の少年がイベントでロナウドに質問できるという機会を得た。その少年は質問をポルトガル語でしようと思いつき、発音を紙にメモをして何度も練習し、本番に臨んだ。
当時からスーパースターであったロナウドが来日したとあって、そのイベント会場にはたくさんの人と報道陣が押し寄せていた。場の空気に緊張したその少年の声は震え、たどたどしいポルトガル語が会場に響くと、報道陣から笑い声が上がった。するとロナウドは、「どうして笑うんだい。彼のポルトガル語はすばらしいよ。」と報道陣の笑い声を制するように真剣な面持ちで答えたのである。
この一件は、少年を守った「ロナウドの神対応」と大きな話題になった。当時その映像を見た僕は「ロナウドかっこえー」と思った一人である。
さて冒頭のセリフ、「サッカー選手になるためにどうしたらよいか」という少年の質問に対するロナウドの答えである。「かっこえー」で終わってしまった僕は、恥ずかしながらこの肝心の質問と答えを記憶に残すことはできていなかった。
しかしその少年にとってロナウドの言葉は大きな財産となった。少年は言葉を胸に努力を続け、名門高校のサッカー部に入部、精鋭ぞろいの部員たちの中でベンチメンバーを勝ち取り、今年の全国高校サッカー選手権の試合に出場、残念ながらその試合で負傷し決勝ではピッチに立てなかったものの、チームは優勝を果たすのである。
「か、かっこえー。」
当時ロナウドに対して思った10倍、いや100倍以上の気持ちのこもった「かっこえー」を発してしまった。夢現塾が掲げる方程式:「夢」+「努力」=「現実」の答えの1つを彼が見せてくれた感がした。
さてこのブログはオンライン自習室の監督をしながら書いている。夢現塾生たちの「努力」の姿がパソコン画面いっぱいに映っている。変な表現かもしれないが、かっこいい、そして美しい姿だ。
あの少年にとっての方程式は「夢」+「努力」+「ロナウド」=「現実」だったのかもしれない。苦しい時や逃げ出したい時、あきらめそうになった時、「ロナウド」は彼の「努力」を支える大きなものだったはずだ。
きみたち夢現塾生にも努力の支えとなる人物や言葉、存在があるだろう。家族や友人。学校の先生や恋人?有名人や歴史上の人物もありだね。夢現塾の先生!と声が上がると本当に嬉しい限り。・・・いや「かっこえー」夢現塾生たちに支えれてられているのは僕たちなんだろう。