今日から、久しぶりの対面式授業再スタートだ。楽しみで仕方ない。この春に卒業した生徒たちの卒業作文の編集中(塾生配布用)であるが、僕たちが授業内で話したことや直接かけた言葉など、実によく覚えてくれている。やはり対面式授業だからこそ伝わる情熱があると確信している。医療専門家の意見によると、「生徒より成人の教諭の方が感染リスクは高い」とのことなので、全教師フェイスシールドを着用して生徒たちの前に立つつもりだ。かっこ悪いけどね(笑)。生徒のみんなには引き続きマスク着用をお願いしたい。
さて、学生時代からの塾教師歴も今年で31年目、ベテランと呼ばれる域に入っているだろうか。30年前「好きなテレビ番組は?」と生徒たちに聞くと、「東京ラブストーリー」という返答が多かった記憶が鮮明にある。当時、新米サラリーマンだった「カンチ」も、ベテラン敏腕弁護士の役が似合うようになった(笑)。最近は「鬼滅の刃」の話をよく聞く。
長い間教壇に立ってきて、小学生時代に「名探偵コナン」にハマった子は勉強ができる子が多いと勝手に思っている。さらに「大河ドラマ」「相棒」など、大人が見そうな番組が好きな子にも言える。時代背景などの豊富な知識や深い推理によって思考力が鍛えられるからだろうか。もしくはその反対で、そういう習慣がある子たちがそのような番組を好むのだろうか。
一方、幼稚園、小学生時代にハマっていると怖い番組がある。「クレヨンしんちゃん」だ。これが大好きで勉強ができた子のイメージがあまりないのだ。チラッとしか見たことがないが、「お尻フリフリ~」の印象しかない。というわけで、娘が幼かった頃、目黒家では「クレヨンしんちゃん視聴禁止令」を発令し、娘の気持ちを逸らしてきた(笑)。
今回の休暇中、本も山ほど読んだが、映画も山ほど見た。特にAmazonプライムの映画はかなり見た。1日1本~2本、GWなどは4本見た日もある。興味あるものは一通り見たところで、ネットで「Amazonプライム・感動・映画」を検索したところ、どこかの人のランキングにヒットした。30位から順々にチェックしていくと「なるほどねー」「たしかにねー」と、ほぼ見たことのある映画だったが、その人の1位が何と「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」だった。頭に?マークをいくつも付けながらいろいろ調べてみると、かなり評価が高い。「感動した」とのコメントも多かった。「90分くらいだから一応見てみるかな」くらいの軽い気持ちで見始めると、何だこれは!!!特にお父さんの回想シーンとしんちゃんが懸命に階段を上っているシーンには涙が溢れてきた。年のせいだろうか、最近めっきり涙腺が弱いが決してそのせいだけではない。あれだけ否定してきたクレヨンしんちゃんに泣かされるとは思わなかった。素晴らしい映画だ!!!
翌日、高橋先生に話すと「戦国時代の話もいいですよ。メイン部分は草なぎくんと新垣結衣で実写化したらしいですよ。」とのこと。帰宅後、手洗いとうがいを済ませるや否や早速見たが、これもなかなかの感動作だった。素晴らしい!中3の娘にこの件を話すと、「ロボット父ちゃんの話もいいよ、感動するよ!」とのこと。奴はこっそり見ていたらしいが、もう許そう。勧められるがまま見始めると、確かにこれもまた良い。クレヨンしんちゃんブーム到来である(笑)。
今までの教え子たちへ伝えたい。クレヨンしんちゃんを否定してきてごめんなさい。すごくいい。俺が間違っていた。どうか許してくれ!!!
最初に見た「オトナ帝国の逆襲」は、もはや子供向けではない。不思議な感覚を味わった。
偏見とは怖いものだ。今日からの対面式授業、新しく生まれ変わった目黒として、生徒たちと接していこう。
追伸
ついでに「鬼滅の刃」も16話まで見たが、なかなか面白い。そりぁ、夢中になるわ(笑)。