僕のカバンには、宝物がありこれをいつも持ち歩いている。それは小さなポーチだ。
これは友人が誕生日にプレゼントでくれたもので、この中には文房具とこれまでの教え子からの手紙が入っている。もちろん宝物は手紙の方だ(笑)
そこに新たに1枚のカードが増えることになった。
それは六名の1年生の生徒が持ってきてくれた。
彼は2学期中間テストが終わった直後にも関わらず、自習室に何度も来ていた。
彼は思うような結果が得られずに、悔やんでいた。そんな彼は3年生にまじり自習室で勉強に励んでいた。3年生の集中力に負けず劣らず頑張っていたが、やっぱり集中が続かない時もあった。
それでも彼は、自習室に足を運んでいた。
その自習室に来ていたある日、彼が事務室のドアをノックした。
僕は、質問をしに来たと思ったが、違った。
彼の手には1枚のカード。
「これを、先生に。」と僕に渡してくれた。
1年生の英語の教科書にグリーティングカードについて書かれているページがある。このグリーティングカードは誕生日カードや新年のあいさつなどの書き方が記されている。
学校の授業で実際にカードを作ったそうだが、それを僕宛に書いてくれたのだった。
そして、カードにはこう記されていた。
Dear, Mr.Genki. Thank you. “You are a nice teacher.”
こういったカードや手紙は、僕の熱量をグッと増量させてくれる。僕のかわいい生徒たちに今以上に分かりやすく、根本理解できる授業をしていきたい。そして、悔しい思いをし本気で頑張っている彼には、なんとしてでも点を取ってもらいたいし、全力でサポートをしていきたい。
ただ、You are a nice teacherで満足してはいられない。さらに、上を目指さなければ。最大級の情熱で授業をしていくぜ。
絶対に、なってやる。
I will be the nicest teacher!