多くの人からは「今さら」と言われるだろうが、僕は「今」、アメリカのテレビドラマシリーズ「24 TWENTY FOUR」にはまっている。
10年以上前にレンタルビデオで人気が大爆発し、一大ブームを巻き起こしていたことは重々承知していたが、ある理由で視聴への一歩目が踏み出せなかった。それは同じくアメリカのテレビドラマシリーズ「X-ファイル」の存在である。
UFOを中心とした科学では説明がつかない超常現象の事件をFBI捜査官の2人が取り組むというこの作品に、都市伝説やオカルトに興味があった大学時代の僕はどっぷりはまったのだ。レンタルビデオをまとめ借りし、徹夜して見終え、新シリーズが出るのが待てずに再度旧シリーズをまとめ借りし、徹夜して見終え、新シリーズの登場に心弾ませてレンタルビデオ屋に行き、まとめ借りし…
そんな無限のループにはまっていたある時、僕は急に冷静になってしまった。ドラマの主軸のテーマである『異星人とアメリカ政府の陰謀』が、いつまでたっても解決しないことに気が付いたのである。いよいよクライマックスか!と見せかけては新たな謎が登場し、完結しないまま次回シリーズに引っ張るパターンに遂に飽きがきたのだった。
「オレオレ詐欺」ならぬ「終わる終わる詐欺」にひっかかった貧乏学生の僕から大量の時間とお金を奪われた苦い記憶がトラウマとなり、「24 TWENTY FOUR」になかなか手が出せなかったのである。
そして今年…。目黒先生の熱心な勧めに後押しされ、僕は「24 TWENTY FOUR」についに足を踏み入れたのだった。そして今…。僕は完全にはまっている。本当に面白い。題名にあるように24時間で1つのエピソードがしっかりと完結するのがいい。そして何よりスピーディーな展開と想像をはるかに超える意外な驚きの展開の数々に目が離せないのである。
年齢を重ねることに驚きは少なくなっていく。でも今の僕には2つの大きな驚きが待っている。1つは「24 TWENTY FOUR」のDVDをレコーダーに入れた後にやってくる驚き。そしてもう1つは、夢現塾生の成長への驚きだ。特に受験生のここからの急激な実力の伸び。実際、彼らはすでに11月の全県模試の結果でもたくさんの驚きを僕に与えてくれた。この先、僕はもっともっと驚きたい。これが大きな楽しみだ!