「高っ!」
大学時代から10年以上は自炊生活をしていたので、少しでも安いものをという習慣が今でも抜けない。買い物に行くと、米や卵、生鮮食品の値段をついつい見てしまう。そのたびに物価高を肌で感じているが、ここ最近の米の値上がりはやはり異常である。
昨年末から今にかけての「令和の米騒動」と呼ばれる現状。自分を含めた中日ドラゴンズファンなら一昨年のあっちの方の「令和の米騒動」が印象が強いかもしれない。もちろん深刻な米騒動は今の方である。
今から100年以上前の大正時代に起こった米騒動。詳細は中学3年の歴史で習うので省略するが、現在のように短期間で米価が大幅に上がり、米の安売りを求めて起こった富山県での暴動騒ぎが新聞に掲載されると、その騒動が全国に広まっていったのだ。
今では主にインターネットでフェイクニュースが流れるが、当時の情報伝達手段の中心であった新聞でも、一部でフェイクニュースが掲載された。悪徳業者だと名指しされた商店が襲われるなど騒動が大きくなっていっき、一部の暴徒化した民衆が投石や放火、電車や店など暴力的な破壊行為にまでエスカレートしたため、結局は軍隊が派遣されて鎮圧する歴史的な大騒動となったのである。
歴史で習う多くの出来事は、
原因→結果→影響 を軸に覚えていくのが良い方法の1つ。
上記の大正時代の米騒動の場合は、
シベリア出兵→米騒動→原敬 が基本軸だ。
では今の米騒動はというと…。真偽はともかく今のところ様々な原因が報道されている。結果は今の米価高。そしてその影響はここからさらに各方面に広がっていく。
今起きている出来事について、なぜ、どうして、そしてこの先どうなっていくまで考える。そうやって思考力が鍛えられると、次は自分ができること、すべきこととはという判断力・決断力が培われていく。過去の経験を今に生かすことが歴史を学ぶことの意味の1つ。学んだ歴史は思考力・判断力・決断力の土台となっていくのだ。