8年前、結婚と同時に妻の連れ子たち3匹の親となった。
手前からエージ(長男)、左がホタル(次男)、右がキラ(長女)の3匹だ。
全て保護ネコ(キラ・ホタルは道で拾った子)なので、もちろん血のつながりはない。
軽度であるもののネコアレルギーの僕は、自宅に帰るとくしゃみ・鼻水が止まらなくなるという日々が数カ月ほど続いたものだった。
しかしながら、動物と一緒に生活することが人生で初めてだったこともあり、この3匹との毎日は新鮮そのものだった。
そして4年前の2月、キラが天国へと旅立った。
前年末に乳がんがみつかり手術をしたが、術後の経過が悪く、命の炎はあっという間に燃え尽きてしまった。
その2年後、一昨年の2月。
今度はホタルが旅立っていった。
詳細はこちら↓
https://mugen-jyuku.com/b-soliloquy/8582.html
そして・・・
「早く起きて!!」
5月28日(日)早朝5時過ぎ、妻が僕を起こす声が聞こえた。
前日の夜中から、リビングでずっとエージの隣に付き添っていた妻。
ウトウトとまどろんでいたところを、千代丸(三男:4歳)が2年前のホタルの時と同様に、今回も妻を起こしに来たそうだ。
(※上記の2021年2月25日のブログ参照)
おととい金曜の昼までは、まだまだ歩けていたのに・・・。
前日の土曜日は一日寝たきりだったけど、点滴もしたし、買ってきた液体の流動食は6時間前にはちゃんと飲み込んでくれたのに・・・。
エージの呼吸は、今までに見たことないほど激しくなっている。
1.7kgにまでやせ細ったからだの腹部だけが、上下に荒々しく動いているのが痛々しい。
「エージ!、エージ!」
妻と二人で必死に声をかける。
左前足を右手の人差し指で触ると、血圧が下がっているからかその肉球の色は薄くなり、すっかり冷たくなっていた。
そして、5時半頃だっただろうか。
エージのその前足に一瞬だけ力が入り、僕の指をぎゅっと握った。
その力強さに僕は思わず、やった!元気になった!!と勘違いするほどだった。
「え!?・・・エージ!エージ!」
それがエージから僕への、別れのあいさつだった。
目を開けたままエージがこと切れたため、妻も僕もエージの死を受け入れられない時間がしばらくのあいだ続いた・・・。
何度も何度も声をかけ、顔の耳の近くに近づけ息を確認しては、ずっとそのからだをなで続けた。
でも、エージのからだはどんどん冷たくなり、そしてみるみるうちに硬直していく。
そして肉球からはすっかり血の気がなくなり、その色は完全に真っ白に変わっていった。
その日一日、僕たち夫婦は涙が枯れるまで泣きつくした。
月曜の朝、キラとホタルの時と同様に、蒲郡市の斎場へエージを連れて行き、最後のお別れをした。
合同火葬のためお骨は拾えないので、ガラス瓶の中には爪とヒゲと毛がそれぞれ入っている。
写真は、ガラスケースの中の我が家の『ネコ仏壇』。
どう?可愛いでしょ?(笑)
また、今回斎場で一番驚かされたのは、対応してくれた女性が、エージの亡骸を撫でてくれたことだった。
他人の家のネコなのに、なかなかできないよなぁ・・・。
そして遺灰の一部は、今年の12月末には福井県の清大寺というところに納められ、動物供養をしてくれるということも説明された。
前回も前々回もそんな説明はなかったが、蒲郡の斎場ではずっとそうしているそうだ。
そうか。
じゃあ来年のGWは、福井県にエージとキラとホタルに会いに行こう!
来年のGWの予定が早くも決まったのだった。
ところで、中国語で
「さようなら」は
「再見(サイチェン)」というそうだ。
字を見ればわかるように、「
また(再び)会い(見)ましょう」の意味だ。
エージ、また会おうね。
僕はまだしばらくそちらに行く気はないから、早く毛皮を着替えて、またウチの子に生まれ変わって来てね。
※サムネの写真は、まだ元気だった数年前に、幸田中央公園で一緒に「お花見&お昼寝」をした時の写真。
頭にのってるのは桜の花びらです。
宮下、爆睡中です(笑)(撮影:妻)