僕は考えることが大好きだ。
だいたいは授業のことを考えている。
根本を理解させるには、どういう説明がよいだろうか?
難問を早く解くには、どういう手順がよいだろうか?
この語群を覚えるには、どういう語呂がよいだろうか?
子どもの心を震えさせるには、どういう話がよいだろうか?
そんな僕の思考を妨げる…、いや正確に言うと僕の思考を絡め取って離さない看板を通勤路で見つけた。
「抹茶より濃い教習 西尾自動車学校」
西尾市と言えば“抹茶”。
その“抹茶”を用いての表現技法。
“抹茶”と“自動車学校”。
地域色を入れながらの目を引くキャッチコピー、素晴らしいではないか!!
しかし普通に内容が「濃い」とだけのキャッチコピーなのか?
ここで僕は深読みをしてみた。
もっと深い意味が込められているかもしれない…。
朝昼晩と、ひたすら考えた…。
「抹茶」とかけて「自動車学校」と解く。その心は、どちらも○○です。
みたいな、なぞかけ的なものがあるのではないか…。
「抹茶」とかけて「自動車学校」と解く。その心は、どちらも
『底が見えません』。
これだと、永遠に自動車学校に通ってしまいそうである。
「抹茶」とかけて「自動車学校」と解く。その心は、どちらも
『香ります(カー降ります)』。
これだと、自動車に乗っていないし…。
そしてブツブツ言いながら考えること、3日。
ようやく答えが整った…。
「抹茶」とかけて「自動車学校」と解く。その心は、どちらも
『粉買ったら、湯が来るまでは何もできないでしょう(来なかったら、Youが車では何もできないでしょう)』
どうだ!!
そして僕は答え合わせのために電話をかけた。
そう、この看板の“西尾自動車学校”にである。
【明日の日報へ続く】