昨日は公立高校合否発表＆卒業パーティーだった。
今月に入ってから、入試予想の作成、入試自己採点の回収、新入生の登録、卒パの準備…と追われていたので、久々のフレックス出社の今日は、朝から頭がボッーとしている。ただ、昨日から大きく引っかかっていることがあり、時々胸を締め付けられていた。
一人の女生徒のことだ。僕が何度も進路について話してきた。
「第一志望校はチャレンジになるけど、第二志望校は大丈夫。当日、余程のことがない限り合格するよ。今の君は昔の君とは違う。」
不安そうな彼女に、僕は何度もそう言ってきた。
彼女も最終的に決意し、その後、さらに力を入れて勉強していた。小学生の頃は、勉強に対する自信のなさが時折見えていたが、年々変わっていった。彼女の勉強に対する姿勢に心配することはほとんどなくなっていた。彼女の頑張りを間近で見続けていたし、信じてもいた。
ただ、まさかの第二志望校不合格。昨夜の卒業パーティー中、本人から聞いた僕は、一瞬言葉を失った。「えっ？○○高校が？…そっか…残念だったな。当日得点を見る限り大丈夫だと思っていた…。ごめんな、俺の力不足だ…。」それに対し彼女は、満面の笑顔で、「いえいえ、大丈夫です。私、私立で頑張りますから！」
そんな彼女の気遣いに、ただただ申し訳なく思うだけだった。正直、彼女より下の得点で合格している子が数名いたので、疑ってもいなかった。昨夜は、何人かの担当教師でその件について大反省をしていた。
ところがだ。
今日は夕方からのフレックス出社の日。緊急時以外は夢現塾からも電話がかかってこない。そんな中、宮下先生から緊急連絡があった。
「昨日の話していた生徒、中学校から電話があったみたいで、なんか合格となったそうです！」
「えーーーーーーーーーー！」
僕の長い塾教師人生の中で初めてのケースだ。処理ミスか？なんなんだ？急いで、生徒宅に携帯から電話した。お母さんも、詳細は分からないとのことだが、「昨日とはとにかく気分が全く違います～」と、大変喜んでいらっしゃった。そして何よりも、彼女の声が、昨日とはまるで違った。「やったな！よかったな！俺も初めてだよ、こんなこと！」と、僕のテンションも昨日とは格段に違っている。
合格おめでとう！そう、君はもう昔の君ではない。自信を持って、堂々と高校でも頑張ってくれ！！
今日は、岡崎本校新中３生の授業だ、テンションも、気合も入った。ビシビシいくぜ。
※上記の内容については本人・保護者の了承を得ています。
