3月8日(水)に野球の世界一を決める大会、World Baseball Classic(通称WBC)が開幕した。
侍ジャパンは、1次リーグで全勝し首位通過、そして2次ラウンド進出を決めている。
その活躍は素晴らしいものだが、今日は日本代表ではなく、チェコ代表の話をしようと思う。
日本と同じプールBでリーグ戦を戦ったチェコ。
実は、代表として試合に出場した選手のほとんどはアマチュア選手で、野球とは別に仕事をもつ社会人や大学生だという。消防士や高校の教師、営業マンなど職業はバラバラで、有給休暇という休日を使って来日しているとのこと。
屋根付きの大きな球場でプレーするのが初めての選手もいて、チェコ国内では史上初めて野球がテレビ中継されるなど試合前から話題になっていたが、日本との試合を終えてより一層その注目度が高まったように思う。
例えば、チェコの選手が大谷選手から三振を奪ったときの記念球を嬉しそうに自慢したり、
佐々木選手からデッドボールを受けた後、本当はとても痛いはずだが全力ダッシュして会場を盛り上げたり、
試合終了後は全員ベンチから出て日本の勝利を祝福したり、
チェコの監督が日の丸と「必勝」の文字が入ったハチマキをつけて記者会見に登場したりと、
ここには書ききれないほどのエピソードが生まれた。
今「WBC チェコ」とウェブやTwitterで検索すると、
ここで書いたこと以外にも温かいエピソードがたくさん見られるので、ぜひ見てみてほしい。
また、日本代表の栗山監督がチェコとの試合を終えて残した言葉も話題になっている。
「野球を続けるというのが大変な環境の中で、いろいろな仕事をしながら
『本当に野球が好きで』という必死な思いはやっていて感じた。
そういう思いでやらないといけないなと思って戦っていました。
心地良いというか、
みんな一生懸命で気持ち良いチームでしたし、礼儀正しいですし。
忘れてはいけないものをしっかり胸に刻んで戦わないといけないなと見ていました」
(東スポWEBより)
環境を言い訳にせず、「
僕たちはプロのつもりで戦うよ」と全力で試合を楽しんだチェコ代表からは、勝ち負け以外にも大切なことがあると改めて気付かされた。
そして、そういう姿勢で物事に取り組むことで、周りの人の心を動かし、応援される人になれることも証明された。
さて、みんなはどうだろう。
目の前の勉強や部活に本気で取り組めているだろうか。
全てを完璧にできなくてもいい。何回失敗してもいい。
でも一生懸命取り組むことで、自分自身得られるものはたくさんあるし、周りからも応援される。
だから、自分には難しいと思うことでも、まずはチャレンジしていってほしい。
全力で頑張るみんなを、私は全力で応援するよ!!