「もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。」
中3国語の教科書にある「故郷」の一文である。主人公である「私」が持つ希望は、今は夢物語かもしれないが、私と同じ希望を持つ人が増えて行動すれば、その希望は現実となるという意味が込められている。
第一志望校合格に向けて足を進めている受験生。そこには道がある。君たちが今が持っているものと同じような希望を持った先輩たちが歩いて行った道だ。
「実力がない。」「通知表が足りない。」「志望校を変えなさい。」「合格は無理だ。」
厳しいことを言われても、自分を信じて歩き続け、実現までの道を築き上げた先輩たちがいる。そこにそのような道があるからこそ、僕たちは君たちに伝えることができる。周りから見れば夢物語かもしれないが、行動すれば実現できるのだと。
厳しい道かもしれない。多くの壁が立ちふさがっているかもしれない。でもそれを乗り越えるための道はある。
今まさに同じ希望を持って同じ道を歩いている人がいる。その人は、はるか先を進んでいるかもしれない。自分のすぐそばにいるかもしれない。自分の後ろで歩みを止めてしまっているかもしれない。目には見えないかもしれないが、実現に向けて同じ道を歩んでいる人はいるのだ。
そんな道中で心が折れそうなとき、涙がこぼれそうなとき、下を向いてしまいそうなときは空を見上げてみよう。一筋の光が見えるはず。それは「きぼう」と名付けられた光。人類が多くの困難を乗り越えて歩もうとしている宇宙への道の一筋だ。
https://lookup.kibo.space/
※日本が開発した「きぼう」がある国際宇宙ステーション(ISS)が地上から見られる日時や場所が書かれたホームページのリンクです。方角を確認し、開けた場所でその時間に空を見上げてみてください。明るくスピードは速いので、飛行機などとは区別がしやすいです!