「この人ともっと仲良くなりたい」
そんな人に出会ったことはあるだろうか。
新しいクラスが始まり数週間が経った。
「仲がいい子がたくさんいた!最高なクラス!」とか「先生が熱血マンで面白そうだった!!」とか楽しそうな声が聞こえた一方で、
「仲いい子の中で私だけクラスが違った…」とか、「コロナ関係で新学期早々学校を休んでしまい乗り遅れた…」などのちょっぴり苦いエピソードも出てきた。
生徒たちの話を聞く中で、自身の学生時代の苦く切ない記憶が蘇ったのは言うまでもない(苦笑)。
私は塾の教師だ。もちろん勉強を全力で教え、生徒を鍛え、いい成績を取ってほしいと願っている。でも、やはり人間関係で悩んでいると、「それどころではない!」と勉強がおろそかになる気持ちも、「学校に行きたくない!もうどうにでもなれ!!」という気持ちになることも自分の経験上、痛いほどわかる。
いまいち、うまく新学期のスタートが切れなかった君へ。あまりかっこいいことは言えないけれど。
1つ目は、私が当時考えていたことから。それは、「自分のために学校に行こう」ということ。
私には中学卒業以来、「塾の先生になりたい」という夢があった。そのためには大学に行かなければいけなかったし、好きだった日本史を本場京都にある大学で学びたいという思いがあった。だから、「友人関係がうまくいかない」という理由だけで、せっかく入った高校を手放すことはできなかった。学校に行かなくなることは、きっと夢をあきらめることに繋がってしまう。だから、嫌でも、苦しくても学校に行こう。そう思っていた。
今は夢がなくても、「自分の未来のため」と考えるのはどうだろうか。今もめている友人関係は未来に一生関係あるわけではないのだから。
2つ目は、最近見つけた美輪明宏さんの名言から。
『人を信じられなくなったら、自分は信じられる人間かどうか反省してみましょう。そして人からも自分からも信じられる人間になればよいのです。』という言葉。
自分がうまく笑えないと、自分にどんどん自信がなくなってしまう。
自分の醸し出す雰囲気が悪くなってしまう。
どんよりしていたら、なかなか声はかけづらい。
いい人間関係は、信頼し合わないと築かれない。
まず自分が自分を信じてあげること。その自信が態度に、行動に表れるんじゃないかな。
何よりも自分自身が、この人と仲良くなりたい!と思える自分になれたらいいよね。
今日は金曜日。1週間、本当にお疲れ様。
心の雲が少しでも晴れますように。