2021年も残すところ、あとわずか。
今年も年始から年末まで、新型コロナウイルスのニュースが止むことはなかった。
不織布マスク、デルタ株、オミクロン株、市中感染、水際対策、ワクチン…。
耳なじみのない単語がニュースで生み出され、その単語が自然と日常会話に溶け込み、そして消費されていく1年でもあった。
夢現塾では新型コロナウイルス対応の徹底として、校舎入り口で教師が『非接触式電子体温計での検温』『スプレー型アルコール消毒を手に直接噴射』を始めた。
この『非接触式電子体温計での検温』が、思った以上に送迎に支障をきたしている…。
その原因は、冬場の気温が子ども達の皮膚の表面温度を奪っているからだ。
徒歩や自転車で来た子たちの手首や額の温度が低すぎて、エラー表示が出る。
僕ら教師たちはエラー表示が出た後も、測定の為に体温計の引き金を連射する。
しかしエラーが出続けると、子ども達も僕らも“焦り”よりも“笑い”が込み上げてくる…。
中には、手首の測定でエラーが出ると袖をまくり、さらにエラーがでると肘までまくり上げ、さらにエラーだと注射の時のように腕まで上げて半袖状態になっている子もいた…(笑)。
しかしこの1年、コロナ禍でも満足できたこともあった。
それは“教室での授業”を止めることなくできたことである。
やはり授業は映像よりも、対面授業の方が良い。
子ども達の筆音を聞き、目を合わせ、笑顔が見ることができると、僕らの授業の熱量も上がる。
“子ども達”も“星空”も似ている。
星空は写真で見ると鮮明ではあるが、肉眼で見た方が趣がある。
漆黒と光の対比の中、環境や状況などが重なり『その時だけの思い出』へと昇華する。
“星”は案外、夢現塾の子ども達の身近にある。
星に願いを込め、七夕の短冊にあった『コロナが早くなくなりますように』。
体温計のエラー表示の近くで、星が輝いていたクリスマスツリー。
自ら輝く星を目指し、勉学に励む夢現塾の子ども達。
最後にフレデリック・ラングブリッジ氏の言葉を。
「二人の囚人が鉄格子から外を眺めた。一人は泥を見た。一人は星を見た。」
来年は皆様にとってさらに良い年になりますように。