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未知との遭遇（加） | 愛知県岡崎市・幸田町の夢現塾

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未知との遭遇（加）

2016.09.09

岡崎本校から、その日授業する校舎に向かう道中。かなりの確率で学校帰りの生徒に出くわす。

ほとんどの子は、「あーりんだ！」「加納先生だ！」と指さし、数秒立ち止まる。が、私は車に乗っているため、その場を時速約50kmで通り過ぎていく。仕方がない、車は急に止まれないものだ。

ハトが豆鉄砲を食らったような顔をしている私、そして生徒。

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車の窓越しに目と目が合う瞬間、不思議なことにそのいっときは、スローモーションに見えるのだ。

そして通り過ぎてもなお立ち尽くす、バックミラー越しに写る生徒の姿。

その様子を、車内で一人ニヤニヤしながら見つめる怪しい私。

このやり取りが、ほぼ毎週と言っていいほど頻繁にある。

立ち尽くす子、叫ぶ子、全力で手を振る子、自転車で急ブレーキをかける子、余裕の表情で会釈する子、会う子が違えば、反応も様々である。

そして昨日。いつもと変わらず、岡崎本校から幸田校へ向かって行った私。

案の定、途中、某中学の下校に遭遇したのだ。台風の影響あっての、一斉下校なのだろうか、大人数の徒歩、そして大量の自転車下校集団。

が、しかしいつものように、夢現塾生が見当たらない。居たとしてもみんな、友達との話に夢中で道路を走る車など、見向きもしてないのだろう。

人数は多かったが、その分、夢現塾生を探すのも困難であった。

(みんな楽しそうに帰ってるなぁ）

今日はいつものあの瞬間に出くわせなかったか、と少し残念がりながら、右折待ちをしている時、ふと視線を右にやったのだ…

「ひぃぃぃい！！！」

私は思わず、叫んでしまった。

右から恐ろしい視線を感じたのだ。大きく目を開き、口は怪しく笑い、目をギラギラさせてこちらをじっと見ている男の子の姿がそこにはあった…
体は友達に隠れてはいるものの、顔は紛れもなくこちらを向いて笑っている。

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そこには、授業中とはまったく違う顔をした夢現塾中3生の子がいた。

何を語るわけでもない、ただただこっちを見て笑っていた。

いつもならお互いが驚いた顔をし、「あ！」っとなるはずなのだ。しかし昨日はなぜか、私だけが驚かされてしまった。しかも、「あ！」ではく、「ひぃぃぃい！！！」なんて…

その後、彼が塾に来たため、

「何あの顔！(笑)怖かったよ…！」と話しかけると、彼は、

「あ、あー…いやぁ～…」

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と、また同じ顔で笑い去っていった。

いつもはそんな顔はしないのに、その日だけはその顔がお気に入りだったのだろうか…

通学路でよく私と会う諸君。

前の文で、『会う子が違えば、反応も様々である』と書いてはみたけど、反応が怖すぎるのも心臓に悪いので、ぜひ全力で楽しそうな笑顔を待ってます(笑)

別にリアクションのレパートリーを増やさなくてもいいからね(笑)