慣れ親しんだ教室、慣れ親しんだ机、慣れ親しんだ椅子、慣れ親しんだ黒板、慣れ親しんだ教師たち。
そんな「
慣れ親しんだ」ものたちからの別れが中3生たちには近づいている。
今週いっぱいが彼らにとって最後の授業となるからだ。
そして、私にとっても「慣れ親しんだ」彼らとの別れが近づいている。楽しい時はあれよあれよと過ぎ去っていってしまった。
「ずっとこの時が続いてほしい」と思う反面、
「新たな場所に向かうみんなの背中を押したい」という葛藤に、正直毎年苦しんでいる自分がいる。
しかし、
人生に変化はつきもの。
進学、就職、転職、転勤、結婚、親しい人との出会い、別れ…
この瞬間瞬間にも気づかないレベルで常に何かが動き、変化を続けている。
「
変化とは成長」
昔遊んでいたおもちゃとはもう遊ばなくなり、昔着ていた服は”趣味が合わないから”と着なくなる。反抗期を迎え、大好きだった周りの大人たちが少し違って見え、とんでもないスピードで変化していく自分自身の成長に戸惑う。そして、決められた道を進んでいたかと思えば、今度は自分で自分の進む道を決め、自分の足で進まなければならない。今現在の君たちが正にそうであろう。不安を抱えるのは当たり前。でもそれは成長している証でもある。
全ての変化は、成長と比例する。
変化とは決して怖いものではあらず、より広い世界を知ることであり、より自由に生きることができるようになるということ。そして、今よりもさらに大きく成長できるということ。
新しい扉を開くたびに、新しい人生が始まる。
この日報が、私にとっては今年度最後の日報となる。夢現塾生が変化(成長)するときは、私が変化(成長)すべきときでもある。今の私があるのは君たちのおかげ。
この場を借りて、全ての夢現塾生、そして夢現塾卒業生たちに改めてこの言葉を伝えたい。
本当にありがとう。