「成人式=大人になった」
と思っていたあの頃。
当時19歳(早生まれ)の私は、振袖と同級生たちとの久々の再会を楽しみに成人式に臨んだ。
「成人式の時、自分はどんな大人になっているのかな…」
誰もが一度は考えたことがある疑問の答えを知る時である。
ソワソワした日だった。沢山の人に「おめでとう」と言っていただいた。
嬉しい反面、私には正直違和感しか感じなかった。
「おめでとう」と言われることを何もしたつもりはないからだ。それに私が思っていた大人はもっと冷静沈着で、上品で、考え方や言葉遣いも落ち着いているイメージだった。
が、思い描いていた成人の姿と自分はかけ離れていた。
私は私だった。
そしてあの成人式から数年経つ今も、私は私だった。
12歳の頃は15歳の先輩がとても大人に見えた。だが、いざ15歳になってみると、そうでもない。
18歳になるとアラサーの先生たちはとても大人に見えた。だが、いざアラサーになってみると、そうでもない。
外に見せる顔と内で見せる顔が違うだけで、独りになれば、昔から何も変わっていない自分がそこにはいる。
未来とは、その時になってみないと分からない。思い描いていたことと違うことなんてこの世にはありふれている。
そのギャップに落胆する人もいれば、充実させている人もいる。
私は…ギャップしかなかった。
今となればどの選択も後悔だと思っていない。その選択をしなければ、今の自分は自分じゃないとさえ思う。
でも、それまでの私は人生の選択をするたびに後悔し、落胆していた。
しかし、社会人になり、夢現塾と出会った。
人生の選択において、自信を持って「いい選択をした」と思った瞬間だった。
その選択をしたことで、今の自分はより自分らしくなっているとさえ思う。
日々勉強、日々生徒と関わり、日々保護者の方々と関わり、日々教師たちと関わる。
そしてその全ては、日々私を大人にし、時には子供にしてくれる気がする。
今教えている子たちも、数年すればすぐに成人式を迎える。「思い描いていた大人の姿」の答え合わせを自分自身でする時がくる。
その数年間でどんな選択をしようと、どんな結果になろうと、
「私は私でよかった」と思える日であってほしいと思った、つい先日の成人の日であった。
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夢現塾卒業生の新成人のみんな。
成人おめでとう!
時には夢現塾にいた頃のことを思い出してくれてるかな?「自分らしさ」全開だったあの頃の気持ちを忘れてはいないよね?
選択に迷った時は、
「自分らしく生きられるか」が何よりも大切な条件。
それだけは絶対に忘れずに、ハピエストな大人生活を送ってください。