「人生は夢であふれている」
深夜1:00。テレビの前で号泣している私がいた。
以前テレビで放送された、映画「SING」を見ながら、久し振りに胸を熱くさせられた。
様々な悩みを持つ動物たちが、自分の殻を打ち破り、次々に夢を叶えていく。
過去の栄光にすがる者、敷かれたレールを辿るだけの人生を送る者、自分に自信がない者、多忙な毎日を送る者…
悩みは人それぞれ、いや動物それぞれではあるが、彼らの夢は共通している。
「人前で歌うこと」そして
「自分という存在を認めてもらうこと」
この映画の登場人物はみな年齢もバラバラである。夢を叶えたいと願うのは、何も若者だけではない。
いくつになっても夢をみるべきだ。夢を見ることは恥ずかしいことではないのだと全面的に訴えてくる。
日常の喧騒の中「夢」を忘れかけることはないだろうか?「夢」というと大げさに聞こえるかもしれないが、自分の「やりたいこと」「好きなこと」を忘れてはいないだろうか?
年齢を重ねるにつれて、やらなければならないことは増えてくる。それらに押し潰され、そんな自分の中の夢や希望が薄れていき、だんだんと心の奥底へと眠っていく人は多いだろう。
映画の登場人物たちは、まさにそんな人生に疑問を抱いている。
夢は簡単には叶わない。そう思うからこそ、諦めてしまう。
しかし、チャンスを自らの手で掴むこと。そして「必死に」なって無我夢中で「やってみること」。
それを忘れてはいけない。一度きりの人生だからこそ、がむしゃらにやりたいことをやる。
人生という名のステージに立つのは自分自身。どんなパフォーマンスをするのかも自分自身。
たくさんの感動とたくさんの挫折を味わってこそ、輝ける舞台がそこにはある。
「
怖いものはない! 顔を上げて、新しい自分へ生まれ変わろう。」
そう歌い上げる動物の姿が、とてつもなく美しく感じた。