ちょうど一年前のことだ。岡崎から石川県まで自転車で旅をしたのは。
しかし、この旅で僕は反則行為をしてしまう。
旅の途中で電車を使ったのだ。いわゆる“ワープ”と言われるものだ。これで昨年一年間は“自転車とワープ旅”と揶揄されることになった。(笑)これ以降自転車で旅をすることは全くなく、使ったとしても最寄り駅までの移動手段くらいだった。もう長距離の自転車旅は引退とも考えたが、駐輪場で一年中放置しておくのももったいないので、再び自転車に乗ることにした。去年のリベンジである。
先輩社員にいろいろ案を頂き、京都をスタート地点とし、ゴールは愛媛県の道後温泉となった。途中、「しまなみ海道」という瀬戸内海の橋々を渡る「自転車の聖地」を通ることもこの旅最大の目的の一つになった。
ルートは京都駅→明石駅→岡山駅→尾道駅→しまなみ海道→伊予北条駅→道後温泉といったものだ。
初日のネットカフェ泊からスタートし、2日目の宿は日本で初めてのゲストハウスを岡山で体験。千葉からのチャリダーと出会い自転車の面白さや苦労をほかの旅人と遅くまで話して盛り上がった。3日目には初のツーリングを経験!?をし、4日目は愛媛県で15歳の時に初めて泊まって以来のユースホステルに宿泊。居酒屋のような宿で、オーナーさんを中心にここでも旅人と遅くまで宴会を楽しんだ。翌日の5日目は、この旅最後になる日だ。伊予北条駅から道後温泉までの距離は、これまでの距離に比べ物にならないくらい短かったので、午前中にゴールした。
そして、ついに待ちに待った、温泉。千と千尋の神隠しに出てくる温泉のモデルになった場所と言われているため、ワクワクしながらチケットを購入。いざ、温泉に入ろうとすると、体が温泉を受け付けない。思いもよらない結末が待っていた。京都からこの温泉までの自転車移動で、真っ赤に日焼けした腕、足、顔は温泉を受け付けてくれなかった。もう、痛すぎて5秒も入っていられなかった。でも、せっかくだから温泉を満喫しようと思い、各フロアの温泉を見て回り、千と千尋の神隠しに出てくる温泉のモデルになった場所を一応、楽しんだ。ただ、この有名な温泉地でシャワーを浴びるだけになるとはだれも予想していなかった。(笑)
こうして、リベンジの自転車旅の幕は下りた。
この旅が終わり、去年と変わったことがあった。去年は、もう自転車はいいや!と正直感じていた。しかし今年、ワープをすることなくゴールに辿りつくことができて、最高に気持ちよかった。「チョー気持ちいい」と叫びたくなるくらいだった。今年のリベンジで自転車が面白くなり、好きになっていた。
昨年は自転車旅とどの先生からも、生徒からも認定してもらえなかったが、今年のリベンジ旅で、高橋先生から「もう自転車を趣味にしてもいいんじゃない?」とお墨付きをもらった。
これからは、胸を張って言いたい。
「僕の趣味は、自転車です!」
道後温泉近くの商店街で売られていた、“みかんおにぎり“
予想を超える美味しさには驚いた。この存在と味がこの旅で一番驚き驚かせてくれたかもしれない。(笑)
下の写真は、今回は、すべて自転車で行きました!という証拠写真の数々です。(笑)