大学時代、ほんの少しだけバンドをやっていた。
今はもう手放してしまったが、20万以上するギターを、バイトをしながら20回払いのローンで買ったことが懐かしい(笑)
その当時、バンドメンバーに僕にはないうらやましい能力を持った友人がいた。
ギターのような弦楽器は、演奏する際に「チューニング」という作業がある。いわゆる「調律」である。
音感の悪い僕は、チューナーという機械なしにはとてもじゃないがチューニングすることは出来なかったが、友人はチューナー無しでもピタリと音を合わせることができた。
5弦の開放弦の「ラ(A)」を基準にしながら、瞬く間に6本の弦をチューニングしていく姿に唖然とさせられたものだ。
そう、いわゆる『絶対音感』である。
そんな『絶対音感』に、当時は憧れていた。
そして、話は先週4/20(金)の六名校でのことだ。
加納先生が携帯電話を使って、なにやら音を出している。
すると、その音を聴いた小6のO君が「ドの♯とファ」と答えているではないか!?
彼はその『絶対音感』の持ち主なのである。
加納先生も絶対音感だそうで、you tubeの『絶対音感テスト』という動画を使って、「今のはレの#だよね~」
と二人で相づちをうっている。
僕をはじめ他の6年生の子たちは、二人のその様子にただただ驚くばかり。
一音だけならまだしも(まあ僕は一音でも1つも当てられませんでしたが・・・)、二音・三音の和音もそれぞれ聞き分けられる二人は、僕にとってはもはや神の領域の人に思える(笑)
そんな二人に共通することは、幼少から(加納先生は2歳から)ピアノを始めていたこと。
そして、そのレッスンの度に、音の聴き取りテスト(トレーニング?)をしていたそうだ。
他人の「才能」をうらやむことはたやすい。
でも、その「才能」の裏にある「努力」を、えてして人は見落としがちだ。
O君と加納先生の、二人の努力を僕は知らない。
僕が「才能」だとうらやむ二人の「能力」は、二人が幼少時代から繰り返しテストをして、
努力して身につけた能力なのだ。
その「能力」をただうらやむだけでなく、二人のその「努力」を尊敬しようではないか。
でも・・・い~な~。。。(笑)