期末テストの順位が出てきている。
Sクラスは半数近くが1桁順位に入り、いくつかの中学においては、ベスト10の過半数を占めてくるため、成績表を見ながらその労を労い「褒め褒めの嵐」となるのだが、Rクラスの中には、大飛躍を遂げる者もいる反面、数名、伸び悩む者もいるのが現実だ。そこで、次に向けて授業初めに大きな声で、こうして行こう、ああして行こう、生徒にいろいろな話をする度に、「今度こそ頑張ろう!」という顔になってゆく。
この瞬間は、1桁を獲得しているような優秀な生徒も、今はそうでもない生徒も反応は全く変わらない。
本気で変えようと強く思い、今日から何をしていくかで変わっていくんだ。
大人だってそう、「今度こそ!」と何度も思いながも、決意が弱いから、そのまま爺さんになっていく人もいる。
そんなことで、楽しい未来が待っているはずがない。君らが幸せになれるはずがない。
だから、本気で変わっていこう。いくらでもバックアップしてやるから。
いいかい?自分を変えられるのは自分だけなんだぞ。
僕たちは、やりたいことをやれるようにするために、勉強していくんだぞ…。
特に伝えたい生徒たちの数名の目が真っ赤になることもある。帰りにも声をかける。「さっきの話、お前のことだぞ。わかっているだろ?」「はい…先生、俺の方見ていたし…、頑張ります」「嬉しいぞ、これからこれからっ!」生徒がかわいくて仕方ない瞬間である。少しずつでもいい、前に進んでいけ…と心底願う時でもある。
さて、話は変わるが、昨日は健康診断&インフルエンザ予防注射だった。
先週木曜日、何人かの先生が先に受け、「今回は怖い先生ではなかったです~!」と宮下先生が笑顔で話していた。
そう、毎年お願いしている病院の健康診断の先生は2名。優しい感じの女性の先生と、とても威厳のあるお爺さん先生だ。僕らはこの先生を実は恐れている。
以前に言われたことがある。
先生:
体重増えているなー。そんなに君は食べることが好きかい?
目黒:
まぁ…
先生:
(強めの口調で)だろうね~
ガーン。「美味しいものいっぱいあるし、気持ちはわかるけどね…」と来ると思っていたが、「だろうね~」と秒殺であった。
今年、僕の体重はさらに増加している。大きな理由の一つは宮下先生だ。週3日、同じ校舎に入るのだが、毎回、魅力的なお菓子を大量に抱えている。
宮下:
塾長、これ食べたことあります?どうぞ。
目黒:
ありがとう…これ、むちゃくちゃ美味いじゃないか~‼
宮下:
ですよね~。このシリーズ、後は○○味と△△味もありますよ~それもヤバいです。セブンイレブンにありますよ!!
授業後の帰宅途中、彼のおススメを何度探し回ったことか…(泣)
先に健康診断を終えた安田先生が出てくる。
「バッチリです!全く問題ないとのことです!」
ちょっと期待しながら、病室に入ると例の怖い先生がいた。
先生:
また増えているね。相変わらずでしょ?
目黒:
まぁ…
先生:
去年も言ったけど、体重減らしなさい。いいことないから。強く強く思いなさい。
先週の自分の授業を思い出す。生徒たちに言ったことと同じだ。なんだか笑えてきた。
来年は褒められるように、頑張ろうと決心した日だった。
痩せるぞ。
宮下先生からは3回に1回しか貰わない(笑)