名古屋に向かい始めてからの話になるが、夕方という時間帯がよくなかったのか、向かい風がペダルを重くし、いくらこいでもなかなか前に進みにくい。こぐ度にメンタルがやられていった。その後の名古屋を越えてからの岐阜の山道、福井から石川の向かい風パート2のときにも常に頭にあったのは、この5文字。
「かえりたい」
と同時に、頭の中をよぎったのは自分が発した言葉だった。「北陸まで行ってくる!」自転車をこぐたびに思った。なんでこんな「デカイこと」を言ってしまったのだろうか…
ただ、多くの人に言ってしまったため、もう引き返すことはできなかった。途中で引き返してしまったら、塾長をはじめ先輩教師たちに、「ほーら、やっぱりね~!北陸旅行はね、やっぱり車だよ~」と大爆笑されるのは間違いない。一人の社員として、それは辛すぎる。期待に応えられる社会人でいたい。また、一人の教師としても、多くの塾生たちに「頑張れ!負けるな!」と言いにくくなる。そんな教師にもなりたくない。途中からは、もうプライドとの戦いである。何度も休憩しながら、何度も負けそうになりながら、脚力の限界まで、意地になり、とにかくペダルをこいだ。そうして金沢駅に到着した。こうして負けそうな気持ちとの4日間の闘いはなんとか終了した。達成感最高である!
「俺はやったぞーーー!!!」
途中、空白の一日(?)があったが、なんとか当初の目的は果たした。日本一と噂の高い福井県大野市の最高に美味いお米にも出会えた。
空白の1日とカッコつけているが、要は、楽をした一日のことである。しかし、これだけは言い訳(?)をさせてほしい。この日は雨が降り続け、ロードバイクの細いタイヤで走るのは危険だと判断したため、電車を使ったのだ。ただ、これには妙~な罪悪感が残っていた。この穴埋めをするように、帰宅後、以前から知り合いと山に登ろうと話していたこともあり、ちょっとした山に登ってきた。久々だったが、思ったよりも簡単に登ることができた。穴埋めになったような、ならなかったような…
この旅で分かったことがある。
自転車はあまり自分に向いてない(泣)
山道の坂がそれを教えてくれた。上り坂はきつかったが、これを越えれば下り坂が待ってると、自分に言い聞かせながら闘っていた。そして、念願の下り坂。下り始めたときに思い出した。
「そういえば、俺、ジェットコースターきらいだわ~(- -;)」
あのスピード感がどうしても苦手なのだ。猛スピードで走る車がすぐ右側を通るので、とにかく怖くてしかたがなかった(泣)
ブレーキいっぱい握りしめて、ゆっくりゆっくり下っていった。
自転車に向いてないと身をもって実感したので、次は、日本百名山とか、海外の山とか登ってみようかと思う。ただ、ロードバイクを持て余すのはもったいないので、もう少し慣れてから、海外の土地を横断だったり、縦断してみたいとも思うが、これは日本で十分経験を積んでからにしたい(笑)
本日で全中学校の1学期中間テストが終了する。どういう結果であれ、次はこうしたいとあれこれ考えるだろう。結果を出すチャンスはラッキーなことにすぐに来る。約1か月後には期末テストがある。
「自己最高順位を獲る」「1割以内に入る」「トップ10に入る」「トップ3に入る」「学年TOPになる」
今までできないと頭の片隅で思っていたものや、周りからバカにされると感じたものであっても、「強い意志」と綿密に組まれた計画をもとに実行していけば道は拓けるだろう。
行動に移すのが苦手なみんな!
一度その目標を言っちゃえばいい。そして、行っちゃえばいい、自習室へ。もうやるしかなくなるから。俺と同じように。
Just go for it!!!!