午後4時30分
校舎の扉が開いた
扉に目をやるとそこには卒業生の姿が
高校入試まで毎日自習室を利用していた生徒だ
卒業してから一度も来ていなかった
卒業後は自習室に存在しないのが当たり前の光景になるが、いないことに違和感を覚えるくらい自習室の主になっていた生徒だ
久しぶりに自習室で勉強をしたく来たのだと思ったが、理由は少し違った。
「チャージしに来ました」
高校受験を経験する過程で自習室という環境を利用した卒業生たちにとって、自習室にはより特別な感情があるのだろう。もちろん自習室ではなく自宅で勉強に励んだ生徒たちは普段の教室に強い感情があるのだろう。多くの卒業生が顔を出しに来ると教室で当時を懐かしむ姿をよく見る。夢現塾は高校受験が過ぎれば通うことはなくなるが、卒業後の夢現塾は戻る場所に姿を変える。
気合を入れたいとき
踏ん張りたいとき
現状を脱却したいとき
局面を打開したいとき
何かいいことがあったとき
不安で押しつぶされそうなとき
行き詰ったとき
チャージしたいとき
みんなが戻ってこられる場所は
いつでも存在している
ふとしたときに足を運んでもらえたらとてもうれしい。
そして近況や昔話でも出来たら最高だ。
遠方にいて夢現塾に戻ってくることが難しい場合は、
インスタでアップデートされた夢現塾を堪能してもらえたらと思う。