「あの時の自分に声をかけるなら」
先週出した小学生の作文のテーマである。このテーマに対し、ある生徒は交通事故にあう前の自分に声をかけていた。幸い大きなけがはなく、自転車だけの被害で済んだそうだが、未然に防ぎたかったという強い気持ちがあるのだろう。・・・分かる!
僕も大学生の時、交通事故にあった。頭を5針縫うケガ、そして車は廃車という痛手を負った。一瞬の出来事がスローモーションに感じたのはこの時だけである。横から飛び出してきた車、その運転手の驚きの表情、吹き飛ばされて電柱にぶつかっていく光景・・・
今では笑い話のネタとして授業で話す(もちろん交通安全の啓蒙運動の一環である)こともあるし、事故以降は一層安全運転を心がけるようになり、無事故無違反で今に至る訳だが、やはりあの時の自分に「この道は通らない方がいいよ。」と声をかけたい気持ちはある。
みんなには声をかけたい「あの時の自分」はいるだろうか。
もし1回だけ声をかけることができるとしたら、「あの時」はいつだろうか。
せっかくなら、失敗する前の自分ではなく、成功する前の自分に声をかけたいよね?